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記念日

本日写真撮影会。

愛猫の最近お気に入りの場所といえば・・・ここ。
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どうやら、デジカメの揺れる紐が気になるようで
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散々動きまわって
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やっと射止めた獲物を見る目は、こんなに鋭くもある!
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***
2年前の今夜、闇の中にうごめくその気配に運命を感じ、
連れて戻ることを決意した。
餌付けの間には何匹もの猫が公園や道端に姿を現したが
心が動いたのはこの猫だけだった。
日が変わりかける直前に捕まえた猫。
それでもいざとなると、この子の運命を変える恐ろしさに躊躇した私の
背中を押してくれた人に感謝する日でもある。
# by uneme_tayuu | 2006-07-12 09:25 | 愛猫 | Comments(2)

かまど通信 vol.3

第六回かまどの会を、来る7月23日(日)に開催します。
詳細は以下のとおりです。
参加ご希望の方は、このブログのComments欄に書き込んでいただくか、ここまでお便りください。電話番号をご存知の方は、電話での申し込みも可能です。
今回も、職人がつくる木の家ネットの総会準備委員会を兼ねることになりそうですが
委員以外の方もたくさんの参加をお待ちしています。
6月10日の記事でご紹介した五月組親方と竈フードコーディネーターのお二人の結婚
お披露目会も(お二人が揃えばですが・・・)考えています。
委員会の打合せは午前中。
引き続いて「竈の会」となります。

日 時  平成18年 7月 23日(日) 午前12時 ~ 午後17時頃
場 所  竈の家
会 費  2,000円程度(その日のメニュー、参加人数により多少異なります)
定 員  20名程度

お申し込みは、7月20日までにお願いします。

相変わらず駐車スペースが限られているため、駐車場は前泊者、竈・料理担当者優先とさせていただきます。
その他の方は、近くの駐車場をご案内いたします。お気軽にお問合せください。
# by uneme_tayuu | 2006-07-01 01:02 | かまど通信 | Comments(12)

紫陽花基金

雨上がりを待って竈の家を訪ねた。
理由は、紫陽花。
露に濡れた花びらの美しさを確かめにきた。

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彩りよく赤紫の紫陽花が出迎えてくれたと言いたいところだが・・・、
花咲く季節だけしか見向きもされない紫陽花は、少し痛んでやせていた。

この家がまだ主人を持っていたころ
紫陽花はもっと華やかに
この季節特有の彩りを常夜灯とバス停に添えていたはず。
たとへば、こんな風に・・・

   「常夜燈 昼は紫陽花 明りかな」

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常夜灯が自慢で、紫陽花が好きだった祖母は
齢七十を過ぎて始めた俳句で紫陽花と常夜灯の句をいくつか残した。
死後、従兄弟が中心となって一冊の句集にまとめたのだが、この絵はその中表紙の挿絵。
この絵のイメージが、私の中で、いつの間にか現実との乖離を起こさせていた。

***

   「旧街道 紫陽花浮きたつ 常夜燈」

   「煤払う 油煙に染みし 常夜燈」

久しぶりに句集を開きながら考えた。
そうだ!基金を募ろう。その名も「紫陽花基金」!!
そうして集まった基金で竈の家の玄関をこの挿絵のように紫陽花で埋め尽くすのだ!

大げさなことなどしなくていい。
ほんの少し。ほんの少しだけ!

面白い遊びを思いついた子供のように、心がはしゃぎだした。
# by uneme_tayuu | 2006-06-24 12:03 | かまど雑記 | Comments(2)

水ヌキの池

ここが何処かわかる人はかなりの竃の家通かもしれない?
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草刈もほどほどのかなり荒れた竈の家の敷地の一部。

実はこの辺りは、昔、池だったらしいのだ。
曽祖父が始めた材木屋家業。
祖父の代になって「商売を大きくするならやはり東海道に出ないかん!」と
店と自宅を別々にするまでは、この家で商いが営まれ、
地元の大工さんが出入りをした。
木材は、牛車を使い数人がかりで、3本か5本ずつ、近くの山から運んでいた。
そんな頃の話だが、驚いたことに、ここはその当時、山から切り出された木材を
水中乾燥するための池だったのだ。

一反ほどある敷地だが、今は5倍の広さの土地で仕事をしているので、母から
「昔はここで商売をしていたやんに。」と聞かされたときでさえ、こんな狭いところで
どうやってできるの?と思ったものだ。
それなのに貯木場まであったとは!驚きというほかには言葉が出ない。
現代のようにスピード化された時代ではないので、木材の乾燥も
のんびりと半年から一年はかけていたという。
そんな頃の規模でいう半年分の木材の量がどれくらいだったのか?
数人がかりで運んでくる木材がどのように狭い敷地の小さな池に浮かんでいたのか?
池の深さや大きさは?水路はどうやって?
そして結局いつ埋め立ててしまったの?
まだまだ聞き足りないことはたくさんあったのだが・・・


「水に浮いとる木の上をな、池に落ちんようにポンポン飛び移るんが子供の頃の
ええ遊びやったんや。おてんばやったさかい、よぉ父親から叱られたもんや。」


このことを教えてくれた伯母は、最後にはそう言って昔を懐かしみ笑いながら
ひとりでに電話を切ってしまった。

切れた受話器を置きながら、私も思い出した。

そうだ私も!山積みされた原木の上や下が・・。飛びのったり、隠れ家にしたり、僅かな隙間をくぐり抜けたり・・。
製材される順番を待つ木材の原木置き場が私の格好の遊び場で
お人形なんかでは少しも遊んでいないのだった!
時代は違えども材木屋の娘の遊びは同じなのだと考えながら少しおかしくなった。
今ではすっかり真面目に大人しく変身してはいても、「おてんば、じゃじゃ馬、暴れ馬」と時々人にいわれてしまうのは、こうした原体験故なのかも知れないと・・(笑)。
# by uneme_tayuu | 2006-06-17 19:48 | 竈の家紹介 | Comments(5)

修繕と絆

奥座敷南側の縁側。
ナンドの次に荒れていたのがここ。
ナンドと違って、原因は雨漏りではなく、地盤の沈下による家の傾きだった。

空き家となって間もなくの頃、追い討ちをかけるように、近所の悪戯好き小学生の手によって、掃き出し窓のガラスが割られた。
以来、ここは合板と仮筋違で打ち付けられた閉ざされた空間となっていた。
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有難いことにここにも修繕の声があがった。

打ち付けられた合板が取り外され、ジャッキで傾いた躯体を持ち上げただけで、建具のすべりが随分とよくなった。
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仕上げは勿論鉋がけ。腕自慢の大工がサーっとひと掛けするだけで見違えるように敷居も鴨居もよみがえる。
無垢材を使っているからできることかもしれない。


「100年前の人に話は聞けないですからね。でもこの建物が教えてくれますよね。」
の名言に観客席から歓声があがった。
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***
こうした家の修繕のきっかけを作ってくれた、今では私の最も信頼する竈フードコーディネーターと竈の会の定期開催を提唱した五月組親方の二人が、きょう、時の記念日に入籍をする。
愛・地球博が縁で出逢った二人だ。この家も万博と二人の出逢いがなければ、ここまで手直され、広く一般に利用されることはなかったに違いない。
万博を通して繋がった輪に感謝しながら、二人には、この竈の家と同じくさりげない、二人だけの永遠の時を刻み続けていって欲しいと心から願う。
# by uneme_tayuu | 2006-06-10 12:12 | 竈の家紹介 | Comments(12)