第七回かまどの会を、新春1月14日(日)に開催します。
詳細は以下のとおりです。 参加ご希望の方は、このブログのComments欄に書き込んでいただくか、ここまでお便りください。電話番号をご存知の方は、電話での申し込みも可能です。 今回は、新しい試みとして、ご自分の家を建てるために二級建築士の資格を取られたという松阪市在住の建築士中村昌弘さんに、「木の家の設計について」一時間程度お話を伺います。(第2部) 「竈の会」はその後の開催となります。(第3部) また、第1部として11月に開催された「職人がつくる木の家ネット」三重総会の反省会も行ないます。スタッフの方、万障繰り合わせてご参加くださいますようお願いします。 関係者以外の方の聴講もどうぞお気軽に。 *** 建築関係者でなくとも、一生に一度の大きな買い物である「家」「家づくり」について、関心のない方は居ないのではないでしょうか。 一昔前までなら、中村さんのように設計士の資格を取らずとも、誰でもが大なり小なり、自分の家、隣近所の家づくりに参加していたはずです。 そんな頃のことをほんの少し振返るだけも、自分達の今の暮らしや環境のことを考えるよいきっかけになると思います。 この機会に皆さんで一緒に考えてみませんか?竈の家でお待ちしています♪ 日 時 平成19年 1月 14日(日) 午前10時 ~ 午後17時頃 第1部 10:00 ~ 職人がつくる木の家ネット三重総会反省会 11:00 ~ 休憩 第2部 11:15 ~ 「木の家づくりについて」 講師:中村昌弘さん 第3部 12:30 ~ 竈の会 場 所 竈の家 会 費 2,000円程度(その日のメニュー、参加人数により多少異なります) ※ 第1部、第2部のみ参加の方は参加費無料です。 申込時にその旨ご連絡ください。 定 員 20名程度 お申し込みは、1月11日までにお願いします。 駐車スペースが限られているため、駐車場は前泊者、竈・料理担当者優先とさせていただきます。その他の方は、近くの駐車場をご案内いたします。 お気軽にお問合せください。 #
by uneme_tayuu
| 2006-12-23 14:37
| かまど通信
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庭に山茶花の咲き乱れる冬。
![]() 周囲が深と静まり返る夜になると 静かだった風が、これ見よがしに音を立て騒ぎ始める。 枯葉にざわつく風の音、 ひゅるひゅると宙を舞う風。 雨戸を叩く激しい音、 木製建具の隙間から入り込んで来るすきま風。 聞きながらゆっくりと目を瞑ると 小さな家の中は「魔王」の住む広い闇の世界へと変貌する。 そんな冷たい魔王の住む季節、 夏を旨とした風の通りのよいこの家に 先週初めから一人のお客人が、住み始めた。 どんな宿かと訪ねて来た日は、まだほんの秋口で 夏の名残のキツイ日差しが、深い庇に遮られ、涼しい風が吹いていた。 よりによってこの寒い冬に・・ とは思うものの、仕事は季節を選ばない。 出稼ぎ仕事の木賃宿。 *** 昨夜、陣中見舞いと称し、間貸しして初めて竈の家を訪ねた。 どう?と訊ねたときには、「メチャクチャ寒いよ!!」と嘆いていた。 それでも幾分かは慣れたのであろうか? かりそめとは思われぬ荷物の山に私の方が驚いた。 なぜか礼服までもが長押にかかっている。 もう一人、臨時の客人とともに日付が変わるまで話し込んだが 包まれる炬燵と仲間が居れば、機密性のないこの家も快適な空間となれる。 今はお風呂も近くの温泉通い。寝に帰るだけのこの家も 仕事をやり遂げたら二、三日延泊をして 薪でくべた桧風呂にのんびり浸かって過ごしたいと言う。 また一人「竈愛好家」が増えたようだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ![]() ![]() #
by uneme_tayuu
| 2006-12-16 18:35
| かまど雑記
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ここ数日の私は大量殺戮鬼と化している。
一時的に症状は治まるのだが、しばらくすると居ても立ってもいられなくなり 庭に出てあるものを探し回る。 そして殺戮。 次々と殺戮。 *** 仏教徒である私にとって 「すべての人間ばかりか動物はもちろん 植物をも含むすべての生きとし生けるものを殺してはならない」 という仏教の十戒の中でも第一に挙げられている「不殺生戒」道徳に反することは かなりの苦痛を伴うものである。 勿論、人は生き物を全く殺さずに生きて行くことはできないが、 無益な殺生は慎むべきであるというのが釈迦の教え。 それなのに夢遊病者のようにふらふらとあるものを捜し求めては手を汚す私。 ザムザ惨殺が無用の殺生かどうか・・否と断定することは私にはできない。 だから、 その罪の意識が夜あらわになる。 庭木に付着し、葉を食い散らすザムザの大群を見つけた瞬間 トングで摘まれ庭石の上で惨殺された死骸の数々 黄色い汁を流すもの、緑の汁を流すもの からだをくねらせながら苦しむもの 半分つぶされながらも逃げ惑うもの 昼間目にした光景が布団の中でフラッシュバックになって蘇る。 そして この毛虫たちは、グレゴール・ザムザと同じように 元は人間だったかも知れないという妄想。 *** だいたい、なぜこんなことをしているかというと、 今年はこの時期になっても庭屋さんが入らないからだ。 去年ちょっとした諍いがあったからだろうか? 時期が来れば連絡せずともやってきていたはずが、今年は一向に現われない。 庭屋さんが来て薬剤散布することも、私が手を下すのも、同じといえば同じなのだが やはり心的外傷の大きさが違う。 それなのに、時間がたつとまた庭に出て、鷹の目のようにするどい目線で 狙った獲物を一網打尽にする私。 仏の顔の私は、そのとき一体どんな表情をしているのだろうか。 ![]() 今年はウチだけでなく、あちこちで毛虫が異常発生しているのだと聞きます。 皆さんのお家の庭は大丈夫でしょうか? #
by uneme_tayuu
| 2006-10-07 10:42
| 雑
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頼まれごとがあって取引先の会社に出向いたときのこと。
「あいにくと○○は外出中(不在)です。」受付で応対に出てくれた男性がそう言った。 あら残念!でもまぁこの人に伝言お願いしておけばいいや。 初めての顔だけど新しい監督さんかな? そう思いながら彼にひと通りの説明をして、お礼を言って帰ろうとしたそのときだ。 その男性が思いがけないことを切り出した。 「あの~、僕のことわかります?」 ?????知り合いだったっけ? 驚いてその顔を見詰めてみたが、誰かなんてすぐには分からなかった。 からだ全体も眺めてみた。上背もあり、なかなかがっしりした体格だ。顎鬚を生やしてはいるが強面ではなく、瞳の奥が涼しげである。 何処で会っただろう?私の知り合いにはいないと思うけど・・・。 「ごめんなさい!どこかでお会いしていましたか?」 そう答えた私に、男性は、わずかに微笑んだような気がする。 「あっ、じゃあ僕の名詞持ってきますね!」 踵を返して、一旦奥の事務所に引っ込んだ。 しばらくして戻ってきた彼が差し出した名刺をみたときの、私の驚きといったらなかったと思う。今思い出しても噴出しそうになるくらい。 “え、え、え、え、えっ!?ケンヤぁぁぁ!?” でも確かにそうだ。 そうなのだ。 「えっ、でも、あの!料理の道に進んだって聞いていたけど・・・?」 「そうなんです。だけどいまは辞めて、ここでお世話になっているんです。」 シェフから現場監督?? そんなことがあるなんて!! あまりの驚きに、次に何を聞けばよいのか分からなくなって 「すっかりたくましくなって~!全然わからんかったわ。」 そんなありきたりの言い訳を二度も言ってしまったりした。 「だって僕もう三十ン歳ですよ。すっかりオジサンですよ~。」 “あんたがオジサンなら私はどうなるのよ!” 「お姉さんの名刺が置いてあったんです。」 「最初は、お姉さんとおんなじ名前やと思ったんやけど、お姉さんやということが分かって、まだ会っていないんやけどなって家でも話してたんです。」 「お姉さんて・・・」 「僕の家ではお姉さんはずーーっとお姉さんなんです。」 嬉しいと言えば嬉しいのだが、なんだか複雑。 それにしても・・・何度かお邪魔していた会社だったが全く知らなかった。 だけどケンヤは知っていたのだ。 いずれ私に出遭うと思っていたのだろうか。 でも彼にしたって、それがその日そのときだとは思いもしなっただろう。 私が扉を開けたとき、あれこれと商品説明をしているとき、私が考え込んでいるとき、どんな想いで見ていたのだろう? 走馬灯のように想い出が蘇ってきた。 *** まだ中学生だったケンヤの家庭教師。それが私とケンヤとの関係だった。 二年程は通っただろうか?勉強を教えるというよりは、いつもただ喋っていただけのように思う。学校の話、食べ物の話、漫画の話、内容はもうほとんど忘れてしまったが、お喋りなケンヤの聞き役、それが仕事。友達か仲のよい姉弟のような関係だった。 あっ、お姉さんか。 そうだ、家庭教師なのに先生とは終ぞ言われなかったぞ!(爆) でも三年は、自分の卒論と重なったことと、頑張ればできる子なのに頑張らせてあげることができないことに負担を感じ、少し離れてしまった。 そんなすまない思いもあってずっと気にかかっていたのだけれど まさか、こんな形で再会しようとは! 料理の道に進んだと聞いたときは、なるほどと思った。 とにかくその頃から味にうるさかった。 どこそこのお店がうまいだのまずいだのよく知っていたし、おやつに母親が出してくれるケーキの味にもうるさかった。 どこで働いているのか知る機会を得たら、行って驚かせてやろうと思っていた頃もあったのに、二十数年の歳月を経たのちに、逆に自分が驚かされることになろうとは! 全くもって人生は分からない。 *** 差し出された名刺を挟んで、カウンター越しの会話はその後もしばらく続いていた。 でも後になって思い返してみると、肝心なことは何も聞かなかった、そんな気がするのだ。 長い長い年月の隔たりがあるのだから、それはそれで仕方のないことなのかもしれないけれど・・。 ただその日嬉しかったのは、引き返す車の中が、ほのぼのとしたやさしさでイッパイに包まれていたことだ。 #
by uneme_tayuu
| 2006-09-19 12:23
| 雑
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![]() 竈の家を訪れてくれた人に 書いていただいているかまど帳と色紙 かまど帳は現在2冊目 ちょうちんは私の東京みやげの 「江戸提灯」 とっさに竈の字が思い浮かばず 四苦八苦しましたが・・なんとか・・。 セピア色の写真は「収録記念」 新しい想い出が少しずつ形作られています。 #
by uneme_tayuu
| 2006-08-15 23:20
| 雑
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