16回目の竈の会は年忘れお餅つきの会と「四日市地域まちかど博物館」の認定式&館長交流会が合同で開催されました。
いえ、合同というのは少し語弊がありすぎますね。 16回目の竈の会は、「四日市地域まちかど博物館」が開館に向けて歩みだした最初の 催しと「竈の家」がまちかど博物館として認定されたことを祝して、 自分達のできる範囲で心からのおもてなしをいたしました。 と、これが正確なところでしょう。 ところで、「まちかど博物館」と言われてもなにそれ?町の博物館とどう違うの? ピンと来ない方もまだ多いのではないでしょうか。 「まちかど博物館」とは、いわゆる博物館法の規定による登録を受けて、ある特定の分野の資料の収集、保管、展示、調査研究をすることを目的とするような専門的機関ではなく、個人のコレクションや手工芸品、または生業としている仕事そのものの技術や伝統の技を、地域の文化として広く一般の方に公開し、町の文化に触れる機会を提供しようというまちづくりネットワークのことです。 三重県では、平成12年から今日まで、伊賀、伊勢、松阪、津、東紀州、桑名、桑員など各地でそれぞれの地域の市民団体がその推進に取組んできたのですが、 四日市地域にはその取組みを積極的に推進する団体はありませんでした。 しかしながら、昨年から、そのことを残念に思う有志が集り、 幾度となく議論をかさね、同じ想いある館長を募集し、 「四日市地域まちかど博物館」としてようやく立ち上げることが出来たのです。 私も縁あってこのまちかど博物館の推進委員として活動をしてきました。 そのため今回は、竈の会としては参加せずに、他の館長さん25名、関係者8名のまちかど博物館の一行とともに竈の家に入ることとなりました。 * 過去15回、人の集まるイベントをしてきましたが30数名の方が一時に押し寄せる、そんな機会は知りません。 しかも今回は1時間半という短い時間に、食事と認定式と交流会という三つのスケジュールをこなさなくてはなりません。 誰もが都合のいい時間にやってきて好きなときに引き上げる。喰うもよし、休むもよし、働くもよし、気ままさ自由さに慣れたメンバーに制限の多すぎる食事やもてなしを頼むのは無謀だったかも?バスの中ではずっと不安が拭い去れず、ことあるごとに電話して様子を伺っていたのですが、竈の家に着いた途端、あの不安は何だったの?という気持ちにさせられてしまいました。 シュシュッと沸きあがっている釜の湯気、ペッタン、ペッタン杵の音、そして明るい「いらっしゃい!!」「ようこそ~!」の声、見知った顔も覚えのない顔も本当に楽しそうな笑顔で出迎えてくれたのです。 その顔を見ただけですべてが成功と思えるくらいに。 * 館長さんの1人が言いました。 「ええな~、いっぺんちらっと顔出しただけやのに名前覚えとって呼んでくれるん」 そうか、この心地よさはそういうことか~。 「おもてなし」とは、いわゆる接待のこと。だからもてなしと言うとつい、お客さんに対する接遇や取り計らいごと、お客さんに出すご御馳走にばかり気をとられがちだが、本当のもてなしとは心と心の触れ合いで、それがあるからこそご馳走や応接が心地よいものになるのだということ。 つきたてのお餅や温かい豚汁、おぜんざい、それらは充分だったとは言えないまでもお越しいただいた方々にねぎらいの言葉やありがとうの言葉をかけていただいたのも、きっとそういう心と心が通じあったから。 そして仲間のみんなも心からおもてなしを楽しんでくれたから。 だれもがそれを当たり前のように行動してくれたこのもてなし いざというときに頼りになる仲間 これこそが竈の家の目指す“物はなくても心豊かに暮らす”文化的な豊かさを示しているのだと、それがわかっただけでもやってよかったと、事前の準備の大変さなど もうきれいさっぱり蹴散らしてしまったのでした。 #
by uneme_tayuu
| 2009-01-30 09:33
| かまどの会
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“冷ゆることの至りて甚だしきとなれば也”
さあ、今日は待ちに待った「大寒」です。 何故かって、この時期さえ乗り切ってしまえば あとは春を待つのみだからです。 全国には、一年でもっとも寒いこの大寒の時期に、寒中水浴をやったり、 水ごりや裸祭りが行なわれたり、 或いはスポーツや武道の世界では寒稽古と言って、精神の鍛錬を目的と した稽古が盛んではありますが、 毎朝水道水の冷たさだけで震え上がっている私にはなんだか無縁の世界です。 でも、実は、この寒稽古、精神鍛錬だけではなく、「寒さに負けるものか」という 気力や言葉の刺激を身体に与えることで、身体に寒さに対する準備をさせ、 その上で寒冷刺激にさらす。そうすることで寒さに対する調整力を養うという 意味もあるのだそうです。 「なーんだ、それなら毎朝やっているじゃん!」 ぬくぬくと、せっかく時間をかけて暖めたお布団から、「寒いぞ!」と身体に いい聞かせ起き上がりストーブをつける。 たったこれだけのことも、もしかしたら身体を調節するのに一役買っている? (笑) 効果の程は別として、寒さゆえ閉じこもりがちなこの時期、少しでも前向きに 思考を明るく保つのも元気のための秘訣かも知れません。 季節を感じる心と寒暖に対する身体の調整能力、若さを保つためにも ともに持ち続けたいものですね。 * 先の号外メールでお知らせしたように、第16回竈の会を、25日に開催します。 年に一度のお祭り騒ぎ、つきたてのお餅を賞味できる以外にも、多くの人に 会って話をしたり、まったく違う分野の趣味を持つ人の話を聞いたり・・、 そんなことを考えると楽しくなってきますね。 多くの皆さんの参加お待ちしています。 by かまど管理人 #
by uneme_tayuu
| 2009-01-20 08:44
| 暮らし暦
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第16回 竈の会 ~旧暦年忘れお餅つきの会~
第16回竈の会を、来る1月25日(日)に開催します。 新暦1月25日は、旧暦でいうと12月30日、ちょうど年の瀬に当たります。 昨年同様お餅つきをして、過ぎようとする一月を振返るよき機会とし、 新たな気持ちで、お正月というハレの日を迎える準備を楽しみましょう♪ 当日は、私が推進委員を務めている四日市地域まちかど博物館の館長交流会の 会場にも使われるため、(竈の家は四日市地域まちかど博物館として認定されました) 今までになく大勢の方が一堂に会することになります。 そのため、今回は参加の意思の確認をさせていただきたいと思っています。 出欠の連絡をなるべく1月22日までに、かまど管理人orメール番人まで お願いします。 当日のスケジュールは以下のとおりです。 大勢の食事を用意しないといけないので、たくさんの人にお餅つきの準備から 手伝ってもらわないと進んでいかないかな~と思っています。 是非みなさんのご参加&ご協力をお待ちしています。 それから、マイお箸とマイお皿の持参もよろしくお願いします。 日 時: 2009年1月25日(日) 場 所: 四日市市采女町花ノ木 竈の家 参加費: 500円 + 差入れ歓迎 スケジュール: 9:00 ~ 清掃 10:00 ~ 竈火おこし、餅つき準備 11:30 ~ 餅つき 12:00 ~ つきたてのお餅でお食事 12:40 ~ 14:10 四日市地域まちかど博物館関係者合流 (昼食をとらせていただいた後、場所を借りて認定式を行ないます) 14:30 ~ 歓談、竈後片付け 前日までの連絡先: かまどの会事務局、かまど管理人、メール番人 当日の連絡先: かまど管理人、メール番人 当日はまちかど博物館の一つ「かめ・かめ博物館」から亀のコレクションをお借りして 展示しますので、こちらもお楽しみいただけます。 #
by uneme_tayuu
| 2009-01-15 17:51
| かまどの会
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みなさん、いよいよ今年も押し迫ってきました…。
と言っても実感ないでしょうね(笑)。 現代暦の太陽暦(グレゴリオ暦)では、「あけましておめでとうございます」 と言ったほうが適切ですね。 だいたいが、世の中が現代暦で動いている以上、無理やりに旧暦にこだわるの もどうか?という話もあるのですが、「初春」とか、「迎春」だとか、新年を 「春」と表記するのは、旧暦のお正月を基準にしているからであって、七夕も しかり、「かまどの会」では、季節感がしっくりくるよう意識をしているとこ ろなのです。 かまどメールの配信をしだして、旧暦を意識しはじめましたが、おかげで、お 月さんをよく見るようになり、星の動きとも合わせて、「ああ、なんて旧暦っ て合理的なんだろう」と思うようにもなりました。 だって、月の形をみて、「今日は何日」かがだいたい判るわけですから。 三日月は「三日」の月だし…、「おおみそか」という言葉も「大・三十日」で すもんね。 昔の年越しは必ず新月なんです。 さて、旧暦の「来年」の元日は、新暦の「今年」の1月26日。 前日の新暦1月25日が大晦日、前記しました「かまど忘年会」に是非お越しく ださい。 記=メール番人 #
by uneme_tayuu
| 2009-01-05 09:03
| 暮らし暦
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12月に入るとあちこちでイルミネーションが輝き出しますね。
私はどうにもあの光が苦手です。 確かに街並みは明るくなるし、気分も盛り上がるのかもしれませんが、 素直に「キレイだな」とは思えないのです。 さらにクリスマスも加わってますます賑やかですが、この時期はそれ よりも大切な節目があります。 そう、「冬至」です。 私は二十四節気の中で「冬至」が一番好きです。 一陽来復。 これまで弱くなっていた太陽の光が戻ってくる日。 冬が終わり、やがて春がやってくる。 陰から陽へ変わっていく日。 冬至の日にカボチャを食べたり、柚子湯に入ったりするのには 様々ないわれがありますが、私はそれらの黄色が太陽の光を表して いるからではないだろうかと思っています。 家の中、そして自分の身体にも明るい陽を灯して、今日から新しい 気持ちで暮らす・・・。 冬至の夜、日本の各地で多くの人が同じように黄色い柚子を浮かべた お湯に入っているのだと想像すると、何だかほっとします。 小さな黄色い柚子が、たくさんの希望を運んでくれますように。 yoko #
by uneme_tayuu
| 2008-12-21 16:46
| 暮らし暦
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