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カテゴリ:かまどの会( 15 )

竈~お餅つきの会~&まちかど博物館おもてなし

16回目の竈の会は年忘れお餅つきの会と「四日市地域まちかど博物館」の認定式&館長交流会が合同で開催されました。
いえ、合同というのは少し語弊がありすぎますね。
16回目の竈の会は、「四日市地域まちかど博物館」が開館に向けて歩みだした最初の
催しと「竈の家」がまちかど博物館として認定されたことを祝して、
自分達のできる範囲で心からのおもてなしをいたしました。
と、これが正確なところでしょう。

ところで、「まちかど博物館」と言われてもなにそれ?町の博物館とどう違うの?
ピンと来ない方もまだ多いのではないでしょうか。
「まちかど博物館」とは、いわゆる博物館法の規定による登録を受けて、ある特定の分野の資料の収集、保管、展示、調査研究をすることを目的とするような専門的機関ではなく、個人のコレクションや手工芸品、または生業としている仕事そのものの技術や伝統の技を、地域の文化として広く一般の方に公開し、町の文化に触れる機会を提供しようというまちづくりネットワークのことです。
三重県では、平成12年から今日まで、伊賀、伊勢、松阪、津、東紀州、桑名、桑員など各地でそれぞれの地域の市民団体がその推進に取組んできたのですが、
四日市地域にはその取組みを積極的に推進する団体はありませんでした。
しかしながら、昨年から、そのことを残念に思う有志が集り、
幾度となく議論をかさね、同じ想いある館長を募集し、
「四日市地域まちかど博物館」としてようやく立ち上げることが出来たのです。

私も縁あってこのまちかど博物館の推進委員として活動をしてきました。
そのため今回は、竈の会としては参加せずに、他の館長さん25名、関係者8名のまちかど博物館の一行とともに竈の家に入ることとなりました。


過去15回、人の集まるイベントをしてきましたが30数名の方が一時に押し寄せる、そんな機会は知りません。
しかも今回は1時間半という短い時間に、食事と認定式と交流会という三つのスケジュールをこなさなくてはなりません。
誰もが都合のいい時間にやってきて好きなときに引き上げる。喰うもよし、休むもよし、働くもよし、気ままさ自由さに慣れたメンバーに制限の多すぎる食事やもてなしを頼むのは無謀だったかも?バスの中ではずっと不安が拭い去れず、ことあるごとに電話して様子を伺っていたのですが、竈の家に着いた途端、あの不安は何だったの?という気持ちにさせられてしまいました。
シュシュッと沸きあがっている釜の湯気、ペッタン、ペッタン杵の音、そして明るい「いらっしゃい!!」「ようこそ~!」の声、見知った顔も覚えのない顔も本当に楽しそうな笑顔で出迎えてくれたのです。
その顔を見ただけですべてが成功と思えるくらいに。


館長さんの1人が言いました。
「ええな~、いっぺんちらっと顔出しただけやのに名前覚えとって呼んでくれるん」

そうか、この心地よさはそういうことか~。
「おもてなし」とは、いわゆる接待のこと。だからもてなしと言うとつい、お客さんに対する接遇や取り計らいごと、お客さんに出すご御馳走にばかり気をとられがちだが、本当のもてなしとは心と心の触れ合いで、それがあるからこそご馳走や応接が心地よいものになるのだということ。

つきたてのお餅や温かい豚汁、おぜんざい、それらは充分だったとは言えないまでもお越しいただいた方々にねぎらいの言葉やありがとうの言葉をかけていただいたのも、きっとそういう心と心が通じあったから。
そして仲間のみんなも心からおもてなしを楽しんでくれたから。

だれもがそれを当たり前のように行動してくれたこのもてなし
いざというときに頼りになる仲間
これこそが竈の家の目指す“物はなくても心豊かに暮らす”文化的な豊かさを示しているのだと、それがわかっただけでもやってよかったと、事前の準備の大変さなど
もうきれいさっぱり蹴散らしてしまったのでした。
by uneme_tayuu | 2009-01-30 09:33 | かまどの会 | Comments(4)

竈の会開催のお知らせ

第16回 竈の会  ~旧暦年忘れお餅つきの会~

第16回竈の会を、来る1月25日(日)に開催します。
新暦1月25日は、旧暦でいうと12月30日、ちょうど年の瀬に当たります。
昨年同様お餅つきをして、過ぎようとする一月を振返るよき機会とし、
新たな気持ちで、お正月というハレの日を迎える準備を楽しみましょう♪

当日は、私が推進委員を務めている四日市地域まちかど博物館の館長交流会の
会場にも使われるため、(竈の家は四日市地域まちかど博物館として認定されました)
今までになく大勢の方が一堂に会することになります。

そのため、今回は参加の意思の確認をさせていただきたいと思っています。
出欠の連絡をなるべく1月22日までに、かまど管理人orメール番人まで
お願いします。

当日のスケジュールは以下のとおりです。
大勢の食事を用意しないといけないので、たくさんの人にお餅つきの準備から
手伝ってもらわないと進んでいかないかな~と思っています。
是非みなさんのご参加&ご協力をお待ちしています。
それから、マイお箸とマイお皿の持参もよろしくお願いします。

日 時: 2009年1月25日(日)
場 所: 四日市市采女町花ノ木 竈の家
参加費: 500円 + 差入れ歓迎
スケジュール: 9:00 ~    清掃
         10:00 ~    竈火おこし、餅つき準備
         11:30 ~    餅つき
         12:00 ~    つきたてのお餅でお食事
         12:40 ~ 14:10 四日市地域まちかど博物館関係者合流
             (昼食をとらせていただいた後、場所を借りて認定式を行ないます)
         14:30 ~    歓談、竈後片付け
前日までの連絡先: かまどの会事務局かまど管理人、メール番人
当日の連絡先: かまど管理人、メール番人

当日はまちかど博物館の一つ「かめ・かめ博物館」から亀のコレクションをお借りして
展示しますので、こちらもお楽しみいただけます。
by uneme_tayuu | 2009-01-15 17:51 | かまどの会 | Comments(0)

竈の会開催のお知らせ

第15回 竈の会  ~太陰暦を偲ぶ~

1872年(明治5年)の11月9日、太陰暦をやめて太陽暦を採用するという詔書が
布告されました。
実施はこの年の12月からで、12月3日を明治6年1月1日としたそうです。
竈の会にしてみればまさに太陰暦が失われた日ということです!
清掃作業で軽い汗を流した後は、暦について、当時の混乱の様子をあれこれ想
像するのも楽しいではありませんか?136年後のこの日、そんな輩が出現しよう
とはさすがの明治政府も思いつかなかったことでしょう(笑)。
竈の会としての今回の作業は、庭部分では、引き続き駐車場部分の整備。
K瓦店さんから分けていただいた古瓦を粉砕して車の進入道に撒いていきます。
屋内では、障子紙貼りなどの冬支度。
また、敷地内の不燃ゴミ、粗大ゴミも撤去してしまいます。
ゴミの引き取りに協力してくださる方がいらっしゃると大変助かります。
ご都合のよい時間帯からご参加ください。

≪詳細≫
日 時: 2008年11月9日(日)9時~20時頃まで
場 所: 四日市市采女町花之木 竈の家
参加費: 500円
清掃スケジュール: 9:00‐12:00 清掃(古瓦敷、ゴミの撤去、障子紙貼り)
          12:00‐13:30 薪を使ったかまどご飯炊き&昼食
          13:30‐16:30 清掃(古瓦敷、ゴミの撤去、障子紙貼り)
          16:30‐18:00 薪を使ったかまどご飯炊き&夕食
          18:00‐  竈の片付け、夜の歓談
当日の連絡先: かまど管理人
by uneme_tayuu | 2008-10-22 10:17 | かまどの会 | Comments(0)

旧暦端午の節句竈の会

新暦6月8日、13回目の「竈の会」がありました。
その日は母の調子が悪かったため、少し遅れて到着すると、
既に3台ほど車が止まっていて、ブルンブルンと威勢よく草刈機が回っていました。
その影から見え隠れする数人はいつもの顔なじみ。
「やあ!いらっしゃい。」と声をかけるその感じは、どちらが主人でも客でもない
といった雰囲気で、恵まれたお天気と刈り取られた草の匂いが、初夏を感じさせる
爽やかな会の始まりとなりました。

遅れじと取り掛かった家掃除は、先週仲間(大工も施主も)の建前があって、数日前まで泊り客がたむろしていたとはいえ、掃除までは行き届かず、と言うよりか多少人為的に
増殖したゴミと、隙間から入り込んだ塵あくたの混合物で、
それらが手を動かすほどに姿を消すことに魅了されて、気がついたときはお昼時間をもう随分とすぎた時刻でした。

急いで取り掛かった昼食は恒例の『かまど握り飯』。
差入れのちりめんじゃこや鮭かまを混ぜたご飯が、子供たちのアイデアでユニークな形に変身。キャベツの味噌スープと共に遅めの昼食を実に美味しく頂くことができました。
至福の昼食後のひと時は、思い思いの場所で薫風に身をまかせるとともに、初めての顔といつもの顔の語らいのときでもありました。
と、誰が言い出したのでしょう。私でしたか・・?陽気な六月の風(気分は5月5日です)に誘われて近くの史跡『采女城跡』まで行くことに・・。


今回の収穫は、まさにその後、全行程1時間余の散策から戻ってきたときのことです。
なんと、今のいままで、かろうじて瓦をのせて容姿を保っているといった
半分空を見せつつ朽ちていた軒先が、見事に修復されていたのです。
草刈の合間に、今回初参加の瓦職人さんが、家の周りを何周もしながら、屋根を見上げたり、のぼったり、というのは見ていました。
「直さなあかんけど、お金かけたくないやろ?」そんなことを言われてうんうん頷いていたのも数時間前です。まず軒の修理計画をたてなきゃね!とその時まで話をしていたのに、この手際のよさはなに!?
「そこらへんにある材料で応急的に直しただけやけど、これで一年はもつやろ。」
確かに使われた材料は、野地板も垂木も新しいものはなにもなく、転がっていた端材でした。「仲間うちに材木屋さんが居らんでなー。」「材木屋さんも仲間に取り込まないかんよな-。」
そんなからかいの言葉に返す言葉も見つからず、修繕、修繕と口にするだけの私が
ひとたまりもなくやっつけられた瞬間です。
しかし、それは同時に、面目丸つぶれの私が仲間とは尊いものと、その有り難みを今更
ながらにかみ締めた瞬間でもあったわけで、今回は久しぶりに修繕の進んだ「竈の会」
であったのです。


さてさて、話はそこで終わりではありません。会はその後も続きます。
夜まで続きます。
暗くなるまで子供より大人の楽しんだ竹とんぼ作り。
私は、その間、茶の間の箪笥から見つけた古い賞状に見入っていました。
そして、これも恒例になりつつある餃子の競演といった夕飯。
少しずつ人数が減り静かになりつつも終わらない長い夜の始まり。
心地よい疲れが体中を駆け巡ったその時、朝一人残してきた母から電話のベルが鳴りました。
さあ、残念ながら私はここで帰ります。
後に残された者たちのその後がどんな様子だったかは知る由もないのですが、夜更けてからの客もあってまた大いに盛り上がったとか。

なんにしても楽しく長い一日の終わり。
最後は愛車サバンナくんが軽快な音を立てて私を家まで送ってくれました。


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今回参加していただいた皆さん、ありがとうございました。
参加できなかった皆さん、ぜひ次回に。
緩やかなネットワークで繋がりながらも、時には、もっと広く、深く、地域を超え
世代を超えた人と人の交流、文化の継承に役立てないかということを、この頃は
考えたりもしている采女大夫です。
by uneme_tayuu | 2008-06-11 16:45 | かまどの会 | Comments(0)

第7回かまどの会

「竈の会」はじまって以来の盛大な会だった。

半年振りの開催であり、新年会でもあったこと。
試みの企画中村昌弘氏による「木の家づくり」講演が開催されたことなどもあって
家中が、人、人、人であふれていた。
子供達の笑い声や叫び声、泣き声までもがそこかしこで聞こえていた。
予想もしない人が参加してくれたり、思わぬ人が立ち寄ってくれたり、
冬の寒さを感じさせないくらい大勢の人で賑わう、暖かで幸せな一日だった。

建具を外し二間続きで食卓を準備したのも初めてだ。
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ところで、
おにぎりがきっかけで始まったこの会は、基本的には、竈を囲み竈で炊いた握り飯を楽しむ「かまどで飯炊こう」の会なのだが、
回を重ね、人が増えるごとに食卓が豪華になっている。
ふと考える。
それはごく自然なことなのだろうか?と。
もちろん、豪華といっても高級な食材という意味ではない。
食卓にのぼるのは、旬の食材を使った竈で手軽にできる料理と持ち寄られる差入れだけである。
差入れも、時には地域の特産品や銘酒であったりするが、おおむね地場で採れた採れたての野菜やお肉、手作りの一品、或いは頂き物、家にあったもの、と
この日のためのとっておきであり、この日のために仕込まれた品々ではあるが、
誰かが特にお金をかけているというものでもない。
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昔の造りの小さな流しと狭くて暗い竈での調理は、お年寄りでなくとも大変なのだから、差入れは大いに歓迎されているし、助かるのだが、こちらから要求しているものでもない。
それでも、誰彼となくそれぞれに心をこめて手渡してくれるのは、気心の知れた仲間達と、懐かしくゆっくりした時間の流れの中で食を楽しみたいと考えるからだろう。

食は人間の一時的要求であり、食の楽しみは人生の楽しみでもある。

だが、ちょうど2年前の最初のきっかけを知っている私は、舌鼓を打ちながらも、
ふと我に返り、どうしてこんなことになってしまったのだろう?と、そっと苦笑いしてもしまうのだ。
それは、集った数人が竈をかこみ、竈と対話をし、試行錯誤の上炊き上げた本当に真っ白なご飯だけを、竈の神様に感謝しながら頬張ったあの日を、忘れられないからかも知れない。


人が増えれば自然と流れも変わるし、楽しみ方も変化する。今回のような大人数になれば全員で竈を囲むこと自体が不可能だ。
ただ食べるだけの人が居たり、話込んでばかりの人が居てもいい。
思い思いに過ごせる空間が竈の家のよさなのだから。
幸せなことに竈に集うメンバーには料理好き、おもてなし好きが多いので、狭い竈以外のあちこちで思い思いに料理する人も見かけたりする。
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人がどんなに増えたとしても、入れ替わったとしても、都度の献立に困ることはなさそうだ。

今回ほとんど料理らしい料理のお手伝いをしなかった私は、差し出される品々を少しずつ順番に平らげながら天邪鬼にも心の中でつぶやいてみた。
「おにぎりとお味噌汁だけでも十分満足なんだけどね!」と。


参考までに今回のMENU
・むかご炊き込み竈ご飯のおにぎり
・牡蠣竈ご飯のおにぎり
・かまど冬瓜汁
・山梨県内で撃ち落とされた鹿肉のシチュー
・地場産菜の花のお浸しゴマ和え
・差入れ黒豆煮
・差入れ卯の花
・鈴鹿名物ひの菜漬け
・七輪で焼く猪肉のあぶり焼
・ダッチオーブンでつくるオイル・フォンデュ
・静岡名物富士宮焼きそば
・長野県産無農薬の赤米玄米竈ご飯
・手作りアップルパイ
・小豆からじっくり煮込んだ善哉
・九州名物ゆべし

その他に、食し切れなかった差入れの「お豆腐」、子供用お土産の「ニッキ水」「ボンタン飴」、沖縄銘菓「ちんすこう」、四日市銘菓「永餅」、変わったところでは「みたらし味のグミ」などなど。
by uneme_tayuu | 2007-01-15 23:58 | かまどの会 | Comments(10)