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穀雨号 -今日は旧暦 3月4日です-

   いたづらに過ぐす月日は多かれど
           花見て過ぐす春ぞ少なき
                     興風

時が慌しく過ぎ行くうちにさくらの花もすっかり散ってしまい、
憂き世のはかなさをたっぷりと噛み締めた(?)今日この頃を、
二十四節気では穀雨というそうです。
なんとなく、田植えをしたら雨降った、みたいなイメージですが、
”春雨降りて百穀を生化しむる”ということのようで、
春の暖かい雨が大地を潤し、田んぼや畑に活力を与える、ってことかな。
とはいえ現実にはもうあちらこちらで田植えがはじまっています。
何十年か前まで田植えは学校で運動会がある六月ころだった、と
お年寄りから聞いたことがあります。
近頃は台風が来る前に収穫を済ませようと、だんだん田植えの時期が
はやまってきたそうです。しかしそのお年寄りは言いました。
六月に植えたほうが強く育つので農薬もいらんし米がうまい。
 
自然の声に耳を傾け、大地が潤うのをもう少~し待ってみる、
そんな感受性を取り戻したい、と心ひそかに願っています。

今回の「暦メール」の担当は大工夫でした。

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■ 土壁塗り見学・体験会のお知らせ ■

前回四天王寺花見でかまど初参加のOさんのアトリエ、左官工事が
いよいよ大詰めを迎えました。四月初旬に和歌山・龍神村からやってくる
左官職の指導のもと荒壁の材料をつくってきました。

今回は、その荒壁を竹小舞に塗り、余力があれば仕上げ塗り材料の製作を
行いたいと思います。
現場ではすでに三年寝かせた土が塗ってある箇所もあり、五月
中ごろには土間の叩き土の施工の予定です。
最も身近な建築材料・土の魅力を再発見するまたとない機会です。
自宅を土壁仕上げでとお考えの方、左官仕上げに興味のある方必見です。
木工事においても、金物を使わない木組み・すべて
の垂木がナグリ仕上げ・ヤリカンナ仕上げの階段など見どころ満載。
汚れてもよい服装で、やる気、マイコテ、マイコテ板お持ちの方は持参してください。

★Oさんの方でお弁当は用意したいとのことです。
人数把握のため、参加ご希望のかたは、ご連絡ください。
その際「かまどメールを見た」と言っていただけるとわかりやすいです。

<予定(小雨決行)>
日 時  平成19年4月28日(土)・29日(日)・30日(月)
場 所  度会郡大紀町崎
集 合   八時半頃より随時
(42号線「沼ケ野」交差点左折した辺りで集合、迎えにゆきます)
by uneme_tayuu | 2007-04-20 17:15 | 暮らし暦 | Comments(2)
Commented by kuma28 at 2007-04-24 13:53

憂き世のはかなさをたっぷりと噛み締めた

う~む、なかなかの名言ですね。
はかなくてかめないものを噛み締めるなんて、
どんなにはかないことなのでしょうか。
Commented by uneme_tayuu at 2007-04-26 16:11
興風さんの歌、素敵ですね。
私も今回始めて教えていただきましたけど、とても好きになりました。

桜の果敢なさと人生の果敢なさを重ね合わせるkuma28さんの人生は
そう果敢なくもないと想像するのは私だけではないでしょう。
ご本人のコメントにもよく表現されていますね(笑)。
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