能登半島地震から一ヶ月が経ちましたが、いまだ復興の道筋がつかず途方に暮れている人々がたくさんいらっしゃいます。能登地方の一日も早い復興と被災された方々の生活の立て直しをただ祈るばかりです。
~立春~
さて、新暦では1月が過ぎ、2月に入って早や数日が経ちました。
「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」と、昔の人はよく言ったものです。
が、現代に生きる我々は年がら年中忙しく、毎日が飛ぶように過ぎ、一年の経つことの早いこと、早いこと。
私が竈の家で活動を始めたのが41歳の誕生日を目前にした40歳の時。
それがなんと今年は還暦なのですから!
私は七つ上がりなので(もはや死語!?)同級生の多くは昨年還暦を迎えていて、私も昨年から60歳という年齢、60代をどう生きるかについてしばしば考えるようになりました。
ある時ふと思いついて、若かりし頃、仕事の流儀や大人の遊び方を教わった人生の先輩とも言える人に電話をしてみました。
当時、倍と半分くらいの年齢差があったので70歳はとうの昔に超えているはず。まさか病気などして弱っていたりして、、、などと思ったのは全くの杞憂でした。
「あら、久しぶり、どしたん? 何かあったの?」
艶のある美しい声で尋ねられました。
「特に何もないんですけど、私もいよいよ還暦なんです。この先どう生きようかと、、、。」
「あら、フミコちゃん、還暦なんて、まだまだ鼻たれ小僧よ!」
「フ、フ、フ。」
「私が今60歳だったら何でもできるわ。好きなことやり!」
ピシャリと言われてしまいました。
世間では後期高齢者といわれる年齢になった現在でも、週3日は仕事、週3日はスポーツに打ち込み、月に4回試合のあることもあるわよ、とのこと。
やはり人生の大先輩でした。
年を重ねても活動的に生き生きと過ごす。
悩む必要もないことでした。
これまでも、これからも、自分に正直に、やりたいことをやって生きればいい。
思い切り肩の力が抜けた瞬間でした(笑)。
By かまど管理人