今日は二十四節気のひとつ、「霜降」 です。
朝夕とぐっと気温が下がり、まさに秋真っただ中の今日は、 霜降 です。日に日に日没時間が早くなり、温かい食べ物や、毛布・掛け布団が欲しくなります。
炎ゆらめく薪ストーブの季節も間近に迫ってきております。相変わらず、直前まで煙突掃除もストーブの掃除もできてないワタクシ。幾つになっても進歩しないもんですね。
さて、鈴鹿山脈・釈迦が岳のふもとに、 三休の湯 という温泉施設があります。30代の若い店主が切り盛りしている、小さな温泉ですが、先日、そこに薪ストーブを設置しました。山から薪を拾ってきて、炎をおこす。小さな炎は徐々に大きくなり、薪をくべているこちらまで暖かいと感じるようになると、お湯が沸き始め、給湯器として機能し始める。炎を起こしてからここまで約10分。瞬間湯沸かし器で作ったお湯よりも、心なしか柔らかい気がする。
渓谷から引かれた水は、いつの間にか約60度になって、生活や浴場の中で使われていく。
炎を見つめる最初の10分は、至福のひと時だといつも感じる。
ただ、薪ストーブの導入きっかけは、灯油代の値上がり・・・。入湯料600円の小さな温泉の負担を思うと、温かいことばかりでもないなあ、などと独り言を言いながら、木っ端をくべて、店主が入れてくれた 美味いコーヒーをいただくのです。
静かな、ひなびたいい温泉です。三休の湯、ぜひどうぞ。鈴鹿山脈は、今が一番気持ちいいですよ! 今回の担当は 佐野 でした。