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大暑号 -今日は旧暦 6月 6日です-

東海地方で暮らして長くなりますが、梅雨明け直後の数日間は毎年、夏空の鮮明さに感動するとともに、猛然と襲いかかってくる暑さにびっくりさせられます。今年の「大暑」はちょうど梅雨明けと重なり、まさに一年でもっとも暑さが厳しく感じられる時節となりそうです。ただし、これから8月にかけてさらに暑くなるという予報もありますが…。新型コロナによる行動制限がなくなった今夏は、各地で「いつもの夏」らしい風景が戻ってきています。つい先日は、岐阜市の長良川鵜飼を見に行ってきました。私はプライベートや仕事の関係で幸運にも1?数年に一度のペースで鵜飼を見物しており、長良川で鵜飼観覧船に乗るのは5回目。それでも毎回、船に乗りこんで水上で待機し、日暮れと鵜匠が乗る鵜舟を待つ時間はワクワクします。今回は、観覧船の船頭さんたちの巧みな操縦により、鵜舟にかなり接近して並走しながら鵜飼を見ることができました。川面を照らす篝火(かがりび)の迫力、水中の鮎めがけて潜る鵜の躍動感、その鵜を手縄(たなわ)で操る鵜匠の熟練の技などを体感しました。6隻の鵜舟が横一列になって鮎を浅瀬に追い込むフィナーレの「総がらみ」を見た後は、私が乗った観覧船のすぐ横に1隻の鵜舟が停まり、後片付けの様子も見ることができました。どの観覧船の船頭さんも、鵜飼について分かりやすくかつ個性豊かに説明しており、鵜飼を見るのは初めてという方々も満足そうでした。鵜飼の伝統・技術を守りつつ、見る人がより楽しめるよう年々工夫し、観光プログラムとしても進化させていることが感じられました。現場の方々のご努力に感謝しつつ、自分もリピーター客として、鵜飼の継続をささやかながら応援していきたいと改めて思いました。
                            (紘)

by uneme_tayuu | 2023-07-23 11:17 | 暮らし暦 | Comments(0)
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