今日は春分。昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。あちこちで桜の開花宣言が聞かれ、いよいよ本格的な春を迎えます。
先日、亀山市で開催された「天空の森みつまたウォーキング」に参加してきました。
みつまたとは、ジンチョウゲ科の低木で、ちょうど今の時期に黄色の花を咲かせます。球状に集まって咲く花の姿は小さなポンポンのようでとてもかわいらしく、また香りも甘くさわやかです。
「天空の森」というのは市民団体が中心となってミツマタの苗木を植樹しているエリアなのですが、道路公団の敷地内にあるため一般の人は普段は立ち入りが出来ません。この時期に開催されるこのウォーキングイベントの時だけ入ることが出来る特別なエリアなのです。
2年前にかまどの管理人さんにお誘いいただき、その年に初めて参加したこのウォーキングイベント、なかなかの人気のようで、うっかりしていると申込み定員に達して入れなかったりするんですよね。今年も「そういえばみつまたの時期だなぁ」と思い出して検索した時にはほぼ満員、なんとか空いている日程にすべりこんだといった感じでした。
集合地点の石水渓から天空の森までのウォーキングコースは、新名神高速道路の高架下を通る箇所もあります。大きな一眼レフカメラで、地上からはるか上空の高速道路上の案内標識をすんごい望遠で撮影する人が何人もいました。普段立ち入れないエリアですので、もしかしたらみつまたよりも高速道路が好きな人達も参加しているのかもしれません。
天空の森のみつまたをお手入れしている市民団体の方から道中聞いた話では、天空の森の始まりは、地元の野登山から移植したみつまただそうです。この地を整備する時に、試しに移植してみたところうまく根付いたので、そこからみつまたの植樹が始まったということでした。
現地に到着すると、地元のお母さんたちが炊いてくれた味ごはんのお弁当が配られて、一応その時点で自由解散となりました。
植樹されたみつまたは国産と中国産が入り混じっており、私が参加した日は、中国産は見頃・国産はまだちょっと早いといった咲き具合でした。国産と中国産の見分け方は花が咲いていればいたって簡単で、国産は小さく可憐なポンポン、中国産は大きく存在感があるポンポンです。
お弁当を食べるのに良い場所を探して敷地内をぐるり一周していると、国産なのによく咲いている木があります。日当たりが違うのでしょうか? 不思議に思いつつ写真を撮っていると、天空の森の始まりの話をしてくれた方がやってきて、この木が始まりのみつまたなんですよ、と教えてくれました。他のに比べて良く咲いている理由はその方にもわからないということでしたが、特別な木に出会えてなんてラッキー! 中心からちょっとはずれた奥の方にあるせいか、他の人達がやってこないので、この木の根元でお弁当を広げることにしました。始まりの木を独り占めして食べる味ごはんは格別でしたよ!(笑)
春を感じるお出かけができて、心が潤った一日でした。
あと小ネタですが…
一応このウォーキングイベントに申し込んだ人しか天空の森に入れないということにはなっているのですが、イベントの設定がない平日に、今年はクラブツ○リズムがやってくるそうです。なんでもドローンを飛ばしてロケハンしているそうで「どうしてもコースに入れさせてほしい!!!」と頼み込まれて受け入れることにしたとか。ツアー会社の人達ってすごいですねぇ。
千鶴子