「夏至」
夏至を境にして昼の時間は短くなりながら季節は夏を迎えます。こう書くとなんだか不思議な気がします。
先日、津市内の久居アルスプラザで開催された三重県内の古本屋さんが集まったイベントに行ってきました。私が足を運んだのは開催最終日である日曜日の午前中。この日は晴れで気温は高め。SNSなどの情報では開催初日から賑わっている、という事前情報がありましたが、日曜日の午前中の早い目ならそんなに混雑しないのでは?と判断して会場へ。心配した駐車場はまだ空きがあり無事駐車。
いざ会場に入ると先ずは人の多さに驚く。各店舗の用意された本棚の前で横並びになりながらお気に入りの本を探す人でいっぱい。人と人の隙間を見つけて入り込むような状況。マスクをした人達が「何か見つけるぞ」というような気迫というかオーラ? のようなものを出していて、その熱気? も会場を包んでいました。たぶん。ちょっと異様な感じですが悪い感じではない。出店者のある人(確かkalasbooksの西屋さん)が言っていたが「三重にもこんなに本を読む人、買う人ががいるんだな。」という言葉を私も実感。
出店店舗をまわりながら会場で用意された買い物かごに入れていって最後にまとめて会計するシステム。これだと欲しい本、気になる本、ついついかごに入れてしまいますよね。いろいろ買いすぎた人も多いのではないでしょうか。私も写真関係の本と読んでみたかった小説などを購入。少し散財。出店者の方々や会場で知人にもたくさん会ったりして、本を見る、立ち止まる、声をかける、声をかけられる、近況報告…そんなことができるのもこのような場所のおかげ。
高い天井と大きな窓ガラスで囲まれた会場、空調設備完備、駐車場完備(駐車場は満車の時もあったと聞いています)そういう非常に快適な空間であった、という点も賑わった要因だとは思いますが、コロナ禍の中ではありますが、少し状況が変化していることも大きな要因だと個人的には感じました。動けるところから動いていくことも今の状況下、課程の中ではたいせつなことですね。
本もスマートフォンのアプリで読むこともある私ですが、昭和生まれの人としてはやっぱり「本」という形を手にしてページをめくるのが好き。
スマートフォンはバッテリー切れてしまうと読めませんが、紙でできた「本」はバッテリーのことを気にする必要はありません。読むことで逆に体内に充電をしてくれるでしょう。古民家で夏の風に吹かれながら本を読むのも良い時間の過ごし方だと思います。
沖縄は梅雨明け、こちらはこれからが梅雨本番。
カビ対策も本番。古民家で湿度いっぱいの暮らし。
それもまた楽し。
三重県津市美里町在住 写真師松原