二十四節気における穀雨は、春雨が降って百穀(いろいろの穀物)を潤す意から来ているそうです。ここ数日の雨はその名のとおり、野山や田畑には恵みの雨となっているはず。近年の日本列島は亜熱帯化しつつあるように感じるので、春のやわらかな雨にはホッとさせられます。
前回担当した立春号で「仕事明けでフラフラ」みたいな原稿を書きましたが、その後も年度末の3月31日まで、自分にとってはかなり難しい調査報告書の作成に取り組んでいました。現地調査のための出張は楽しいものの、その後の分析やまとめが大仕事…。そんな折、ちょっとしたご縁で、新潟県産のチューリップの切り花をお取り寄せする機会がありました。
届いたのは、八重咲きの小ぶりな薄ピンク色の花を咲かせる品種でした。届いて1~2日でつぼみが開き始め、真上から見るとまるで牡丹の花のよう。同封のパンフレットの指示通りに毎日水替えや切り戻しをしたところ、思った以上に長持ちしてくれてびっくり。そして、なんといっても、在宅勤務で書きかけの報告書と向き合っている自分の気持ちをフワッと明るくしてくれました。この年度末を乗り切れたのは、チューリップに励まされたおかげ、といっても過言ではありません!
ということで、お花の癒し効果にすっかりはまり、目下、自宅に花を飾る日々です。今春は久しぶりに桜並木を散歩したりもしました。縮こまった身体を解放しつつ、元気に初夏を迎えたいと思っています。
(紘)