「清明」
清明(せいめい)とは万物が清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という言葉を訳した季語です。花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み渡り、爽やかな風が吹く頃です。(歴生活より)
太陽が出ていると暖かく感じる季節にもなりました。桜も満開、ウグイスも鳴き始めて春到来を五感で感じさせてもらっています。
車のタイヤもそろそろ(遅い?)夏仕様に交換する時期になってきました。(そういえば在住地ではこの冬雪がほとんど積もらなかったです。 みなさんの住んでいるところではいかがでしたか?)
先日伊勢市楠部にある神宮神田で行われる「神田下種祭」の取材を担当しました。
「神田下種祭」は伊勢神宮の祭典に供える米のもみ種をまきます。これは1年の耕作はじめに五穀豊穣を願う米作り最初の祭典。取材後もみ種(このもみ種は忌種(ゆだね)」と呼ばれている清浄な米の種)が田んぼに蒔かれ太陽の光を浴びた姿は遠い記憶を刺激するような感覚を覚えました。各地の田んぼに水が張られて日本、アジアの風景が毎年繰り返される風景が広がります。
草の色も薄茶色から緑色にだんだん変わりはじめてきます。そしてあっという間に生い茂りはじめます。したたかに生い茂る草を草刈り機で刈りとる季節もまもなくやってきます。
目にする風景の色が変わりいろんな命が芽吹いてくる季節の中で、聞こえてくる殺戮行為のことに「人」という存在の愚かさを感じている人もいるのではないでしょうか。「平和」とはなんなのか。鳥や蛙の鳴き声を聞きながら少し考えてみたいと思います。
三重県津市美里町 写真師松原