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啓蟄号 -今日は旧暦 1月22日です-

 ~啓蟄~

冬ごもりしていた虫たちが暖かさを感じて土の中から這い出してくる季節になりました。昔は昆虫以外にヘビやトカゲなどの小さな生き物も虫の仲間と思われていたようですね。「蛙」や「蛇」「蜥蜴」などの漢字が虫ヘンなのからはそれがよくわかります。

一方の我々は、首都圏で緊急事態宣言の延長が決まり、もうしばらくは巣ごもりの生活が続きそうです。

この一年を超える巣ごもり生活。初めの頃はストレスを訴える人も多かったと思いますが、この頃は新しい生活様式にも慣れ、思わぬ副産物に喜びを感じる人も少なくないと思います。

元来、動物に備わった適応能力なのでしょうか。

「バカの壁」の著者としても有名な解剖学者、養老孟子先生の説明がとても納得のいくものだったので、ご紹介したいと思います。

『外出をしてはいけないと言われるのがなぜストレスになるのか?

脳には報酬系というもの(神経伝達物質)があり、その一つである「ドーパミン回路」は報酬を手に入れると、脳が喜んで快楽物質を出す。

しかし、そのドーパミンは予定通りの報酬が入ってきてもちっとも活性化しない。

報酬予測誤差といって このくらい・こういう報酬が入ってくれば活性化するという予測がズレると活性が大きくなる〔なんと厄介な!〕。

だから、じっとして家にいるのは当然のことしか起こらないから報酬系が活性化しない。

新しいものを追いかけるというのは動物の習性みたいなもので、人間は非常に強いと言われている。その根本にあるのは more(もっと!)。

そうでない報酬系もある。セロトニンとかオキシトシンとかで、英語では herenow「今・ここ」。そういうものから受ける快感というのも当然ある。

典型が恋愛で、最初は非常にドーパミン系が動く。それが日常に収まっていくためには herenowに切り替わる必要がある。

動物に備わった新しいことを追い求める快感と現在を受け入れる喜び。

要はバランスの問題。』なのだそうです。

herenow(今ここ)”

新しい生活様式に慣れた人とは、現在を受け入れる喜びを身につけた人なのかもしれません。

セロトニンは軽い運動や日光浴、オキシトシンは他者の愛情を感じることや動物とのふれあいで、活性化するそうです。

確かに丸一年、遠出もせずに、来る日も来る日も半径12キロ内でのルーティンワーク。何のストレスも感じないのは、愛猫に助けられてきたのでしょうね。

制限が解除される頃はいわゆる春真っ盛り。野山の散策やピクニックなど、セロトニンを増やす目的というよりも、そのものがとても待ち遠しい季節です。あと少しの辛抱です。

 By かまど管理人


by uneme_tayuu | 2021-03-05 10:52 | 暮らし暦 | Comments(0)
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