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秋分号 -今日は旧暦 8月 6日です-

【秋分】

今日は「秋分」です。

7月の連休からGoToトラベルキャンペーンが始まりました。すぐにお出かけする気にはなれませんでしたが、旅行や遠出をしなくなって半年ほど経ち、世間も「コロナ対策して経済をまわそう」的なムードになってきているように感じます。そろそろどこかへ出かけてもいいのかなぁ…そう思っていたところに、奈良の吉野に住む知人から久しぶりに遊びに来ないかと連絡がありました。この連休、特に予定もなく、友人を誘ってみたら彼女もOK、とんとん拍子に話は進み、久しぶりの泊まりがけ旅行が実現しました。(往復マイカー&宿は知人宅で、GoToは全く関係のない旅行でしたが。)

「吉野町だけじゃなくて、明日香村でも橿原市でも、見たい所があればどこでも案内するよ」知人はそう言ってくれていたのですが、特にここに行きたい! という所が思い浮かばず、連れて行ってもらったのは知人推しの御所市「水平社博物館」でした。水平社というと教科書で学んではいるものの特に知識もなく、外観はそれほど大きくないその博物館でしたが、展示の内容はとても濃いものでした。たった1回そこに行っただけであれこれ語れるほどの知識が頭に入ったわけではないのですが、印象に残ったことをひとつご紹介させていただきます。

展示は水平社が創立される背景から時系列となっていて、その中で活動を支えた経済力についての解説がありました。

創立メンバーのひとりである阪本清一郎氏は膠(にかわ)製造業を営んでいて、その工場で生産される膠(にかわ)は非常に質が高く、奈良の墨を作るのに欠かせない物であったそうです。展示物の中には会社の帳簿もあり、その販売先は広範囲に渡り、中には「伊勢市白子」の記述もあると解説されていました。なるほど、鈴鹿の墨が高品質だと言われるのはその膠を使用していたからなのかと納得し、また当時その会社がどれほど栄えていたかということも自分なりに理解することができました。

吉野~御所の行き帰りには、石舞台古墳の横を通過ました。連休中ということもあってか、人の姿は割と多いように感じました。車の渋滞はありませんでしたがそれでも、観光地には少しずつ観光客が戻ってきているのかなぁと思いました。

その一方で、帰りに立ち寄った夕方の上野ドライブインや関ドライブインでは、駐車場に観光バスは1台も停車していませんでした。そういえば名阪国道でも、東名阪道でも、観光バスは見ていないような気がします。団体旅行というのはまだまだ様子見が続くのかもしれません。

今回の旅行は、観光の他にも近くの山歩きをしたりと、とても充実して楽しいものでした。久しぶりということもあり解放感も大きく関わっていると思います。これからも気を緩めることなくコロナ対策しつつ、少しずつ機会を増やしていけるといいなぁと思いました。

 千鶴子


by uneme_tayuu | 2020-09-22 21:36 | 暮らし暦 | Comments(0)
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