小満号 -今日は旧暦 4月28日です-「小満」
あらゆる生命が満ち満ちていく時期のこと。
太陽の光を浴び、万物がすくすく成長していく季節です。お蚕さんが桑の葉っぱをわしゃわしゃと盛んに食べ始める頃でもあるそうです。 私は幼少期に母の姉の家で過ごすときに屋根裏?で蚕を飼っていてそのわしゃわしゃという音が記憶があります。完全な昭和世代の話ですね。 そういえば桑の木も随分見かけなくなりました。
※歴生活というサイトを参考にしました。(なかなかわかりやすい歴説明でした) https://www.543life.com/season-syouman.html
私の在住する三重県津市美里町では田植えを終えた田んぼから夕方近くから派手な蛙の合唱が聞こえてきています。 季節の移り変わりはいつもと変わら無い感じですが、人間の暮らしには大きな変化を迎えて先が見えない状況が続いていますね。
私はー 長く引きこもり生活をしています。(今週から多少動くようにはなりました) たまたまですが三重の田舎、里山に住んでいるので「密」ということについては遠い存在なのですが、それでも集落の集まりなどは延期、中止の状態です。
引きこもることが多い=家で長く過ごす、ということになるのですが、移住してこんなにも長く家で過ごすのは初めての経験。と同時に自分の住んでる場所をよく見るようになりました。
移住している古民家の痛み具合や整理整頓、庭の伸びすぎた枝葉のこと、動かなくなって数年間そのままにしていた井戸ポンプのこと… 毎日居ることで見えてくるさまざまなこと。そして緑の木々に囲まれたいい環境であること。 生活空間のことをあまり見つめていないことに気づくと共に過ごしている空間の豊かな点も改めて見えてきました。
自分が持っている「資産」について改めて価値観に気づいている感じです。それは移住当初「大事」にしてきたことをいつの間にか忘れていて、もう一度再認識させてもらっているといっても過言ではありません。 そんな庭の様子を毎朝短い動画で撮影して「古民家Hibicoreの朝」というシリーズにSNSに日記のようにupすることもはじめました。 いままで撮影業という仕事柄いろいろな場所に向かうことが一つの生きがいであり使命でもある、と信じてきましたが、行き先をシャットダウンに近い状態にされることで自分の住んでいるところで新たに見えたり気づくこともあるのだと教えてもらっているようです。
今まで以上に配偶者と一緒に過ごす時間がかなり増加して生活について現状~今後について様々なことを話すことが多くなりました。
現在移住した古民家の環境整備を積極的に進めていて、庭木の剪定というか伐採作業もその作業の一部分です。 その枝葉を使って最近購入した竈(ロケットストーブのようなかまど)で焚きつけることも日々の日課の中に組み込まれてきています。 毎日が竈の会にある竈を使っているような感覚です。
家に居る時間も長いのでお湯を沸かしたりすることはもちろん、筍や蕗をゆでたり、炊飯をしたり、カレーを煮込んだり… 時間がある限り使用しています。今までだと可燃ゴミとして処分していた物で煮炊きができるのはゴミとなる物を生活の一部に使う、というところで精神的にも非常に良いです。
移住してすぐにでもできたことなのかも知れませんがこのタイミングでないとはじめなかったことなのかも知れません。とにかく火をたきながら話をしたりすることも含めて非常にいい感じです。(自分の家で出た枝葉を燃やして煮炊きをして、その灰を畑に蒔くなどする、というなんとなく自己完結できるのが気持ちいい点を助長している点はあると思います)
大げさなことでは無くて、社会使命でも無くて、社会正義でも無くて、誰にも頼まれているわけでもなくて、それでも自分の周りでできることをする。(あたりまえですが) どこが? とか、だれが? とか、どこのくにが? とか、そういう「よそ」のことを意識したニュアンスで無く、自分の立っているところで考える。できることをする。 そんなちっぽけな「自立」とも呼べないような小さなことを重ねていくことで感じて見えてくる、「わたしは生きている」という感覚。
今回の「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)」という存在が里山に住む私に考えさせるきっかけを与えてくれたのだと思うようにしています。(別にCOVID19のことをありがたがっている訳では無いので、念のため)
そんなことが最近の松原家の暮らしです。さて皆さんはどのように過ごされていますか? 今週あたりから三重県内では多少なりとも動けるようになってきたので、いつもの銭湯に久しぶりに足を運びました。湯船に浸かって開放感に包まれました。
さてその銭湯ですが少しこの場所を借りてお知らせです。日本カメラという月刊カメラ雑誌があるのですが5月20日本日発売、6月号にその三重県の銭湯を撮影しているLocal public bath “Sento”というシリーズが8Pでカラーページ掲載しています。
少しずつ生活が改善されえることを祈りつつ、少し注意しながら日常を過ごして参りましょう。
写真師松原
by uneme_tayuu
| 2020-05-20 13:07
| 暮らし暦
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