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立夏号 -今日は旧暦 4月13日です-

~立夏~

先日、家族で祖母の二十三回忌の法要を行いました。

父が出てから私に引き継がれるまでの三十数年間、今の竈の家を一人で守り続けた人です。

この世を去ってから二十年以上が経ってしまったのですね…。私も歳を取るはずです(汗)。亡くなったのが昨日の事というより、まだ生きているようにも感じられるのは、今でも当たり前のように祖母のことが姉弟で語られるからでしょうね。それほどにインパクトの強い人でした(弟曰く、私の言動がそっくりなのだそうです(?))。

法要は故人をしのび冥福を祈るためのものですが、法要よりも何よりも、長い時を超えて語り継がれることが、故人への一番の供養だと考えると、祖母の晩年は淋しかったのではないかと思い巡らすこともありましたが、案外幸せな人生だったかもしれません。

ところで、問題は祖母の残した遺品です。今日に至るまで、着物や洋服などの衣料品、愛書、蔵書に、古い写真や手紙に手帳まで。もっと言えば、普段使いの食器から接客用の揃いの漆器などなど。日常のこまごまとしたものが、竈の家の押入れや納戸、ツシ2階などに、手つかずのまま、今もひっそりと眠っているのです。

先日「感謝離」という言葉を知りました。大切な人との思い出の品を「ありがとう」と頭を下げながら整理したことを「断捨離」にあやかって名付けた言葉だそうです。

いつかは処分されてなくなってしまうものならば、所持していた人物の人となりを知っている人が感謝を込めて手放すほうが、見ず知らずの他人に処分されるより、どれほど良いか知れません。

今はステイホームを余儀なくされている時期。家のお片付けを始めた方も多いのではないでしょうか。私も今を逃しては出来ないような気がしています。重い腰を上げて、家の中のお片付けに、本格的に取り組んでみようと思います。

By かまど管理人


by uneme_tayuu | 2020-05-05 22:09 | 暮らし暦 | Comments(0)
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