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立春号 -今日は旧暦 1月11日です-

【立春】

それは去年の1225日、クリスマスの夜のことでした。

残業でいつもより帰宅が遅くなり、疲れた頭で何を考えるでもなく家に向かって車を走らせていました。家まであと5分少々という所まで来て、とあるコンビニの横を通り過ぎる時、そこの駐車場に立ててある宣伝用ののぼりが目に入りました。そののぼりに書かれていたのは……

「恵方巻」

え!? 今日クリスマスなんですけど? クリスマスの次はお正月でしょ??? なのにコンビニ業界では「恵方巻」?

まあ確かに、クリスマスの夜にケーキの宣伝をしているようでは遅いですし、おせちも予約販売商品ですから既に受付を締め切っていてもおかしくないわけですが……販売戦略とはいえ、お正月が来る前から節分の宣伝、鬼が笑うのでは? なんて思ったりもして。

恵方巻と言えば、売れ残った商品が大量に廃棄されたというニュースが大きく取り上げられ、政府からも適量販売に努めるようメッセージが出されていましたよね。それに対する取り組みの一つが予約販売であると考えれば、年末からの宣伝も仕方ないのかなぁと思いつつ、季節感のなさになんだかなぁという感じもします。

節分に恵方巻を食べるという風習は、私が子供の頃は、少なくとも私が住んでいる町にはありませんでした。それを知ったのは20年ぐらい前からでしょうか。寿司業界の宣伝効果、イベント・お祭り好きな国民性(?)、インターネットの普及により情報の拡散が容易になったことなども全国的に広がった要因なのかな、と思っています。

うちも世の中の流れに乗せられ、いつの頃からか節分には太巻きを食べるようになりました。が、丸かぶりは食べにくいので切って、恵方に向かず食卓を囲んで、会話しながら食べます。全く恵方巻スタイルではありませんね()、じゃあわざわざ太巻きを食べなくていいんじゃないの、とも思いますが、そこは季節の行事を大切にしている人たちの思いに敬意を払って、ということにしておいてください。

 千鶴子


by uneme_tayuu | 2020-02-04 14:08 | 暮らし暦 | Comments(0)
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