秋分号 -今日は旧暦 8月25日です-暑さもようやく一段落し、至るところで秋を感じる今日この頃。 台風や長雨でぐずついたお天気の日も多いですが、晴れた日には空が高く澄んで、とても気持ちがいいものです。 夏の疲れを癒し、冬に備える大切な季節。 十分に心身を休めることを心がけましょう。
ところで、気温や湿度以外に秋を感じるものの筆頭といえば、名月や虫の声ではないでしょうか。
我が家でも9月に入った頃から蝉の声がピタリと止まり、昆虫の大合唱が聞こえるようになりました。緑が多いせいか、川に近くて湿気があるせいか、夜中だけでなく昼日中から、コオロギ、マツムシ、スズムシ、クツワムシ? などあらゆる虫が競いあって、うるさいほどに毎日毎晩、鳴き続けています。 そんな訳で、都会のマンション住まいの人からすれば羨ましいような環境であろうと自負していました。
ところが一週間ほど前、遠縁の叔母の家を用事で訪ねると、玄関に入った途端、「リリリリリーーーーーーーン」と虫が一声鳴いたのです。 「えっ! これ鈴虫の鳴き声!?」 衝撃が走りました。何とも言えないくらい澄んだ綺麗な高音で、しかも一声が長くて余韻がありました。
夏前に同じ叔母を訪ねた時、玄関の上がり框に、大きなプラケースの虫かごが何段にも積まれていたのを思い出しました。 叔母は毎年鈴虫を育て、「近所に配ってあげるんやが」が趣味の一つであったようで、その時は「鈴虫くらいわざわざ飼わなくてもいくらでもいるやん」と思った私でしたが、その鈴虫は今、玄関の靴箱の中で、私が今まで聞いたこともないような美しい音色で鳴いているのです。 それは玉簾れの育ちとこも垂れの育ちほどの違いがあり、心底羨ましくなりました。
一昔前まで、鈴虫を押入れで飼って鳴き声を競うという遊びがどこの田舎でもありましたが、鳴き声にこれほどの違いがあるとは、ついぞ知りませんでした。 平安の昔からあったという虫の鳴き声を愛でる文化、昔の人は粋な遊びをしたものです。
By かまど管理人
by uneme_tayuu
| 2019-09-23 16:15
| 暮らし暦
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