立春号 -今日は旧暦12月30日です-今日2月4日は、旧暦では12月30日の大つごもり。 「つもごり」とは「つきこもり」がなまったもので、「つきこもり」とは月が隠れて見えなくなることです。 真夜中でも煌々と明かりがともる現代では、明かりを求めて夜空に月や星の輝きを探すことなど、ほぼありませんから、月が出ていることさえ忘れがち。 昨日のお餅つきでも、月が話題にのぼりましたが、「今の生活の中で月を見ることなどほとんどない」というのが大方の意見でした。でも昔は、夜の明かりと言えば「月」。 灯のない夜の闇を想像すれば、新月が1日、翌日が2日、細い弓形の月が西の空に沈むのが見えたら3日、弦月が中天にかかったら7日、と月の満ち欠けを基に日にちを決める太陰暦が発達したのも、十五夜などの美しい月を愛でる風習、十六夜月(いざよいづき)、立待月(たちまちづき)、居待月(いまちづき)、寝待月(ねまちづき)など、月を待ちわびる美しい異称が生まれたのも、わかる気がします。 さて、明日からの旧暦新年。皆さんは、改めてどんな年にしたいですか?
私は、前回かまどメールの内容とも被りますが、近頃、『眠っているものに新たな命を吹き込む』のがブームです。 十数年来、空き家だった竈の家を修理・活用しているのですから、近頃と言わず、かなりの年季の入りようかもしれませんが(笑)、数年前から、母の着物を自分用に仕立て直して着ています。必要に応じて裏地を取り替えたり、汚れが目立つものは染め直したり。いろいろ手を加えるとその分費用もかさみますから、もしかするとリサイクルショップで購入した方が安価なのでは? と思うこともあります。 ですが、そこはやはり縁あって我が家のタンスで眠っていたもの、値段だけが判断の基準ではありません。 時計の修理も同様で、最近スマホの調子が悪く、出先で時間が分からなくなることがしばしば。昔の愛用品をいくつか修理に出したところ、耳を疑うような金額を提示され、新しいものを購入した方が余程安いと狼狽えながらも、思い切って修理しました。もちろん費用がかかるものばかりでもなく、そのまま使える母のもの、父のもの、祖母のもの、家族のものも、たくさんあります。 最近では、竈の家から20客揃いの漆器を取り出しました! 長年日の目を見ていなかった器類。まだざっと洗っただけですが、丁寧に磨いて、活用すれば、かつての輝きを取り戻すのではないかとワクワクしています。
今は何でも安価で使い捨てても惜しくない一代限りのもの、いえ1シーズン限りのものがたくさん出回っていますが、こうした経験は、新たにものを購入するときにも活きているようで、安直なものの購入は一切しなくなりました。また無駄遣いも減りました。 これからも万一新しいものを購入するときは良質のものを吟味して、これ以上無駄にゴミを増やさないことを判断の一基準にしたいと思います。
By かまど管理人
by uneme_tayuu
| 2019-02-04 21:43
| 暮らし暦
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