大暑号 -今日は旧暦 6月 1日です-
かまどメールの時間です。一分ほどお付き合いいただければ幸いです。
今回は中谷が書きました。 暑さボケなのか、年齢からくるボケなのか、かまどメールの原稿を書 いて送るのをすっかり忘れておりました。22日のカレンダーには「かま どメール原稿書き」としっかり予定を入れておいたのですが、当日何を していたのか今になったら全く思い出せませんが、なにか他ごとに夢中 になっていたのでしょう。遅くなってごめんなさい。 今日は私のユートピア論を書いてみます。 私は、伊勢と伊賀の国境の峠ちかくの山間部に住んでいます。40戸、 90人ほどの集落です。平均年齢は65歳手前です。3年前に移り住みまし た。私より以前に移住した友人の土地を借り、四畳一間の小屋を建てて 住んでおります。 セミリタイヤした身分、のんびり田舎暮らしを楽しむには絶好の場所 です。田んぼや畑は休耕地が余っており、向こうから借りてくださらん かと声がかかります。無料です。借りている間はきれいに使うというの が決まりです。 取り立てて珍しくもない田舎暮らしです。でも20年後を考えると違っ た景色が見えてきます。人口は半分以下に、残された人たちもかなりの 方が後期高齢者になっているはずです。 そこへ10年に一回の豪雨災害が襲ったとします。復旧工事に10億円の 予算がかかるとします。きっとその頃は市の財政も硬直化していて、そ んな予算を組めるはずもありません。住民からの復旧要請に対しての市 からの回答は、集落を放棄して街へ移り住んでくださいというものにな るはずです。 せっかく素晴らしい田舎暮らしをしているのに、なんで街なんかに降 りないといけないの。このまま住み続けるからほっておいておくれ、と いうのが私からの回答です。市の復旧工事をあてにしないから、住民税 は免除だね。これも忘れずに付け加えます。 現在は電気だけ自給できています。20年後に備えて井戸を掘ること、 バイオトイレを作ること、薪で煮炊きできるかまどをつくること、手回 し洗濯機を手に入れること、これが私にとって優先順位の高い仕事とな ります。 生産人口が減るという日本の社会が初めて経験する状況です。悲観論、 楽観論いろいろありますが、肚を据えて田舎暮らしを楽しむ覚悟があれ ばまあなんとかななるんじゃないですかね。 あとは手に入れたユートピアの治安をどうするかです。これは第二次 世界大戦中のレジスタンスを参考に組織化すればなんとかなるんじゃあ ないかと。もちろん通貨は独自のを発行するのがいいですね。 ◆ ◆ ◆ 後記 長らくかまどメール原稿の担当の担当をさせていただいておりました が、今回の投稿を最後に引退させていただきます。永らくのご購読あり がとうございました。 (kuma28)
by uneme_tayuu
| 2017-07-26 08:53
| 暮らし暦
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