小寒号 -今日は旧暦12月 8日です-
小寒 ~寒気やや強し~
新暦新年おめでとうございます。暖かいお正月でしたから初詣などお 出かけになられた方も多いのではないでしょうか。 我が家のお正月は、旅行にもいかず、“三が日は家でのんびり過ごす” ことが通例になっています。 普段とさほど変わらない我が家ですが、輪島塗のお重とお屠蘇のセッ トを押入れから引っ張り出し、テーブルセッティングをフォーマルにし て、お正月用の花を活ける。それだけで随分と雰囲気は変わるものです。 ここ何年かは、12月に入ると、ああ今年はもうあんなに頑張ってお節 を手作りするのはやめよう! とか、今年はもう御節道具を出すのはや めよう! 何度思うか知れません。何せ、4段のお重を埋める料理を作 るのは、朝から晩まで立ちっぱなし、相当な重労働なのですから。 ですが、どうしてもそれを実行に移すことが出来ず、最後の最後には 頑張ってしまうのが常なのです。そんなこともあって、三が日は疲れた 体を癒しているというのが正直なところかもしれません。 そして、ようやく癒えた身体と頭で思うことは、昔は高価なものを残 してくれて有難うという感謝の気持ちしかなかったけれど、父が残した ものは単なる“もの”ではなく、年の初めは家に居て新しい年神様をお 迎えしなさい、ハレの日とケとのけじめをつけ、人生にも日々の生活に もある節目節目を大切に生きなさい、という戒めの“こころ”だったか もしれないということです。 母から受け継いだころは、何も考えず、単純に一年に一度しか出番が ないという理由だけで取り出して使っていましたが、このお道具がある からこそ、お年賀に訪れる人がいなくなった今も変わらず、年末には仏 壇や神棚を祓い清め、鏡餅をお供えし、玄関にはしめ縄を飾り、お屠蘇 とお節を用意する。一夜明けた元日の朝には新しい衣服に身を包み、毎 年の年神様を迎えられているのだということ。 一年の終わりにはそんな新玉の想いも忘れ、また同じようにお節料理 に思い悩むかも知れません。けれども一進一退しながらも、歳を重ねて よかったと思える自分は確かにいると思います。 本年もどうぞよろしくお願い致します。 *昨年末に起こった糸魚川の大火災で突然家を失った方々や、4月の 熊本地震などで家が倒壊し避難生活を強いられたまま新年を迎えられた 方がたくさんお見えのことと思います。被災された方々に心よりお見舞 い申し上げるとともに、どなた様にも新しい年が希望に満ちた良き年に なります様、心より祈念致します。 By かまど管理人
by uneme_tayuu
| 2017-01-05 10:00
| 暮らし暦
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