夏至号 -今日は旧暦 5月 7日です-
今年は仕事やプライベートで東海・北陸の「古い町並み」といわれる
場所へ出かける機会が多くあります。 そもそも日本の場合、戦国時代に各地で城下町・門前町が発展し、商 業や貿易が活発になって宿場町・港町も栄えた歴史があります。今でも 何かしらの名残をとどめる地方都市は少なくありません。 こうした多くのまちで、古い木造家屋を残し、地域の活性化や観光振 興につなげようとする動きが強まっています。「町家(町屋)」といっ た言葉もメジャーになりましたよね。一方で都市開発も進んでいるので、 古い町家がマンションに建て替えられてしまうような例もあとを絶ちま せんが、自分のまちの歴史や文化を守ろうという心は広がっていると思 います。 最近、そんな古い町並みで、まちの印象を決定的に変えるものに気が つきました。電柱です。 先日訪れた旧東海道の宿場町・有松地区(名古屋市緑区)は、15年 くらい前に取材を担当していた頃と比べて、まちの趣が格段に増してい ました。「なぜだろう」と思いながらカメラを構えて、はたと電柱が写 りこまないことを発見。案内してくれたガイドさんに聞くと、2年前に 電線の地中化事業が完了したとの説明でした。 地元で電柱をなくそうという声が挙がってからほぼ10年がかり。当 初は無電柱化とともに計画した一方通行化に反対の意見もあり、地道に 地域の理解を深めて実現したとのことです。 景観の大切さに改めて気づくとともに、現代でもあきらめずにできる ことはあると思いました。電柱のない広い空。気持ちいいものです。 (紘)
by uneme_tayuu
| 2015-06-22 07:35
| 暮らし暦
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