立夏号 -今日は旧暦 3月18日です-
夏が訪れる前に、友人と茶摘み体験をしてきました。
きっかけは、家の敷地内にあるお茶の木で母親が自家製茶を作った、とい う一本の知らせ。 今年、新芽が伸びているのを見て、お姑さんが昔作っていたことを思い出さ れたそうです。 特に手入れもしていないというお話に加え、挿し木で簡単に増やせることが わかりました。“育てれば竈の家でも自家製茶ができるね!”意気投合し早 速訪ねると、確かに2本、いろんな庭木に隠れ目立たぬ姿で茶の木が立っ ていました。 その木で挿し木用の小枝を分けていただくだけで十分よかったのですが、 新芽が伸び放題のお宅に連絡を入れておいたからと、そのまた友人のお 宅で、幸運にも八十八夜のその日、一番茶の茶摘みが体験できたのです。 そこに行く道すがらでも見かけましたが、そのお宅の生垣は、一部が茶の 木で連なっていて、この辺りで以前は日常的にお茶を作る習慣があったら しいことを窺わせました。 案の定、「昔おばあさんがよう作っとったなぁ。」と懐かしむ家主。 彼女と私の家とは車でわずか10分ほどの距離。私の暮らすところでも、母 の実家周辺でも目にしたことのない、お茶を作る文化が、近くの集落に根 付いていたとは!しかも、産地の鈴鹿山麓からはかなり離れた海辺に住ま う人たちの間で。 友人宅に戻り、お母様手作りのお茶をいただくと、見た目の色は薄くてもど こか懐かしい香りと、しっかりと深みのある味が口の中に広がりました。 近年、お茶と言えばペットボトルのお茶。お茶っ葉も、急須の使い方も知ら ない若者が増えていると聞きました。お湯を注いで葉が開く時間を待つ楽し み、お茶の香りを楽しむこと、味わうこと、そしてできるなら生産する楽しみ。 また一つ、伝えたい暮らしの文化を見つけた気がします。 By かまど管理人
by uneme_tayuu
| 2015-05-06 08:58
| 暮らし暦
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