穀雨号 -今日は旧暦3月18日です-
現代暦の20日は、二十四節気の「穀雨」。その名の通り、穀物
を育てる雨という意です。本来春の穏やかさ、自然の営みを満喫で きる季節ですが、東日本大震災の発生で、多くのことを考えさせら れる日が続いています。 ご存じの方も少なくないと思いますが、古語では「地震」を「な ゐ」と読みます。地震が起きるは「なゐふる」。「な」は土地・地 面、「ゐ(い)」は居る場所や存在の意で、「なゐ」とはすなわち 大地。その大地が震えるから「なゐふる」。後に縮めて「なゐ」だ けで地震を指すようになったとみられ、まさに大地が恐ろしく揺れ るさまを丸ごと表現したことばです。 地震に関する記述は、古くは日本書紀にも登場しており、日本人 は古来から地震を恐れ、地震と共に生きてきた民族と言えるでしょ う。現代を生きる私たちも、悲しみを乗り越え、日常に感謝し、前 を向いて精いっぱい励むこと。でも時々は息抜きすること。「やま とことば」が、私たちに多くを示唆してくれているように思うこの ごろです。 (紘)
by uneme_tayuu
| 2011-04-20 20:21
| 暮らし暦
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