見学者多数来館!
しばらく鳴りを潜めていた「竈の家」ですが、3月に入って急に来館者が増えました。
一度に100名以上!こんなことは昨年11月のウォーキングイベント以来のことです。 発端は、一本の電話から。 電話の主は内部小学校の3年生の担任の先生でした。 「一年間昔の道具や暮らしについて学習してきたけれど、小学校のすぐ近くに昔の家の造りを残した民家があるとは知りませんでした。あまり時間がないので写真だけでも撮らせて頂ければ・・。」 年度末であり、時間の余裕がないため、当初は見学まで念頭に置かれていなかったと思います。 私も生徒さんが社会学習の一環として訪ねて来られるほどでもないと軽く考えていました。 ところが、下調べに訪ねてくださった先生方3名ともが、竈の家を一目で気に入ってくださって、「今まで苦労して説明してきたこと何やったん!?最初からここに連れてくればよかったやん!」と、驚きの声を上げてくれました。 そこからはとんとん拍子に話が進み、僅か三日後、ちょうど彼岸の入りで暖かな陽気となった3月18日に、3年生の児童の社会見学が実現しました。 子供たちは、クラス単位に分かれ、それぞれの見学は30分という短い時間でしたが、家の至る所を思い思いに見て周り、それぞれの心の中に「竈の家」の記憶を残してくれたと思います。 また、その4日後には、今度は同じまちかど博物館ネットワークの一つである桑員まちかど博物館の館長さん有志の方が、「竈の家」を訪ねてくださいました。 桑名・多度・長島と言えば、県内でも有数の歴史ある地区。 歴史をあまり知らない私でも、幕末の桑名藩主松平定敬侯と言えば、幕末京都守護職に任命された会津藩主松平容保候の兄弟であると知っているし(スミマセン、定敬の名はネットで調べました・・)、長島といえば戦国の世の長島一向一揆をすぐに思い起こします。 そんな歴史地区からの見学者ですから、今度はやはり“大したことない”と思われるかなと内心考えていたのですが、この日も案に相違して歓心をかっていただくとともに、曽祖父の話、祖母や伯母から聞きかじったこの家の成り立ち話など、喜んで耳を傾けていただくことができました。 特に、私も昔何度かお邪魔したことのある地場の有名鯉料理店(美味しいんですよ!)経営の館長さんが「教育委員会にたくさん知り合いがいますからね。ぜひこういうところを子供達に見学させるように言っておきますよ。」と仰ってくださったのにはこちらの方が驚きました。 今後もし本当に、こども達の社会見学の場に活用してもらうことになるのなら かまどの火付け体験、まき割り、風呂焚きなど、 もう一歩踏み込んだ体験学習の場にしていければよいがなと思います。
by uneme_tayuu
| 2010-03-24 18:42
| 博物館な日々
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Comments(2)
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magnolia_tree at 2010-03-24 20:51
こんばんは。すっかりご無沙汰してしまってごめんなさい。
竈の家が小学生の社会見学の場所になるなんて!とても喜ばしい ことですね! 子どもたちは、竈の家を訪れて、きっといろんなことを感じて いるはず。それだけでもうれしいことです。 竈の家の縁が、こうして人から人へつながっていっているのは 素晴らしいです。 私も久しぶりに竈の家に帰りたくなりました。
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uneme_tayuu at 2010-03-25 13:21
まぁ!magnolia_treeさん、こちらこそすっかりご無沙汰してしまって
ごめんなさい。 そして、訪ねていただきホンとに有り難うございます。 私自身が鈍なためいろんなことが遅々として進みませんが 幸い地域にもmagnolia_treeさんみたいに いろいろと尽力してくださる方のあることが分かり ようやく前に進み始めたといったところでしょうか。 それでも家は家、以前と変わらず悠然と構えて建っていますよ。 故郷に帰るつもりで帰ってきて下さい。 またここでいろんなお話ができる日を楽しみにしています。
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