かまど夏季休暇中です!

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竈の家を訪れてくれた人に
書いていただいているかまど帳と色紙

かまど帳は現在2冊目

ちょうちんは私の東京みやげの
「江戸提灯」
とっさに竈の字が思い浮かばず
四苦八苦しましたが・・なんとか・・。

セピア色の写真は「収録記念」

新しい想い出が少しずつ形作られています。
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# by uneme_tayuu | 2006-08-15 23:20 | | Comments(2)

外壁 その1

竈の家の外壁は、四方ともにそれぞれ表情が異なる。
一番荒れている西面は写真のような悲惨な状態。
修繕作業の撮影のとき、ジャッキで土台を持ち上げた箇所の
すぐ裏手に当たるのだが
杉皮がめくれて下地の土壁や小舞竹が丸見えだ。
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ここを見たとき、ふとどこかで見たような・・・・?と思った。

そうだ、そうなのだ。
明治村にある重要文化財「東松家住宅」と似ているのだ。

片や当時でも珍しい三階建て商家の木造住宅と、片やツシ二階の農家の住宅。
似ていると言うにはちょっとおこがましいが、
外壁に杉皮が使われているところは同じ。

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実は、数年前明治村で東松家を見たとき
ムム、どこかで見たことがあるような・・・?と思ったのだった。
そのときは、まさか自分が過去に生活したことのある家の外壁とは
思いもつかなかったが、
そのときの体験は既視感ではなく、まさしく実体験だったということだね。

東松家の方は、建築当初から裕福な商家の住まいとして建てられ、三階建てながら
侘び寂びも感じられる繊細な造り。
移築時には修繕も施されているので見た目にもすっきりと美しい。
竈の家はといえば、当時よくある普通の民家。
家の裏側に当たるので、恐らく修繕など一度もされていないだろう?
建築当初から、さすが材木屋とでもいうのか、
杉皮の押さえに丸太の木皮を利用したりと上手に工夫してはいるが
侘び寂びというにはほど遠い。


今では建築基準法、消防法の規制が絡み、こんな外壁は使えないだろう。
できることならここも美しく直してみたいものだ。
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# by uneme_tayuu | 2006-08-05 23:58 | 竈の家紹介 | Comments(2)

自然の恵み

先週、偶然に見つけた茗荷の花。
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「ミョウガ買い忘れたけど、どっかその辺にあるんじゃない?」
呼応するように
「さっきその辺で見かけたけど・・。」
そんな何気ない会話に私の方が驚いた。
夏といえばミョウガ、というくらい好きなのに、スーパーでパックになって売られているミョウガしか知らなかった。

そういえば、この庭には日本の薬草がいくつか、栽培されるでなく、育っている。
「山椒」、「紫蘇」、「月桂樹」、「山茶花」、「金柑」、「柿」・・・
まだまだ他にあるかもしれない。

これもまた日本人の知恵なのだね。
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# by uneme_tayuu | 2006-07-29 18:26 | 竈の家紹介 | Comments(6)

第6回かまどの会

竈の家に嬉しいプレゼントがあった。
それはなんと「羽釜」。
竈フードコーディネーターヨウコさんが、ご実家にあった羽釜を、年に一度くらいしか使わないからと言って、蔵からわざわざ出して、竈の会のために届けてくれたのだ。
プレゼントといっても頂きものではない。大切な預かりものだ。
どきどきしながら羽釜受け渡し式が、かつ厳かに行なわれた。
見るからに大きな羽釜は、二升は軽く炊けるという大きさ。竈の家にもとからあった羽釜と比べると大人と子供くらい大きさが違う。蓋の重みもずっしり重厚だ。
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    (羽釜一つで家の格の高さ、大きさが手に取るように分かる)

そんなことだから、いざ釜に据えようとすると当然のように、竈の釜の輪っかと大きさと合わない。
が、そこはわれらサバイバル派人間。
いつものように「なんとかなるだろう」のもとなんの心配もなく料理仕度は始まった。

そうなのだ。
今までだって、従前使用されてきた羽釜に小さな穴があって使えないと知ると、ハソリ釜や別の釜でご飯を炊いたり、その都度工夫を凝らしてきた。
今回も、石垣島から届いた新商品「ゴーヤ珈琲」の試飲がしたいとなると、キッチンペーパーで豆を漉したり、自然に近い生活を疑似体験していると有り合わせの物で足りないものを補う生活の知恵が身につくものらしい。
いまどきのマニュアル人間にはない応用力をみなが持ち合わせているから頼もしい。


そしてもう一つ、今回はテーブルのプレゼントもあった。

f0044728_1445041.jpg新しく買い換えられたテーブルに役目を奪われた使い込まれたテーブルの新しい役割。
古いものを粗末にせず大切に再利用してきた昔の人の知恵がここでも自然と生きている。

通り土間に置かれたテーブルに並べられた料理の数々を見ていたら
このまま「美味しい!」だけで終わってしまうのが
もったいないくらいに思えてきた。

レシピを集めて「竈で炊くご飯集」などにまとめられないか?
新たな構想も沸いてくる。


そうした企画を通じて、少しでも
「健康的で自然にやさしい昔ながらの生活スタイル、
自然との共生を考えることができ、
竈のある暮らしを楽しめる人たちとの輪を広げていく。」という
会の趣旨に共感できる人の輪が広がっていくことができたなら、この上なく幸せになれるかも知れない。

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     (大きなテーブルの登場で部屋でまったりとくつろぐみなさんのお姿)

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     (小雨の降る中、今日は草刈隊も大活躍)

以上のように、今回も楽しい会は無事終了したのでした。
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# by uneme_tayuu | 2006-07-24 13:36 | かまど通信 | Comments(8)

夏の花カンナ

郵便物を出すために近所の郵便局まで赴くと
「えっ、もうそんな季節?」
不意を突かれたような気持ちになった。
気になってその足で竈の家まで向かった。
ああ、やはり!いつの間にかそんな季節だったのだ。
確かに、ここ数日、空気が揺れるように暑い。
その熱い空気の中、その花は元気よく咲いていた。

その花。黄色いカンナは、
竈の家では、紫陽花のある表玄関とは反対側の敷地境界線を飾っている。
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二年前まで水田だった南隣の敷地は1メートル以上も高く嵩上げされ
味気ないプレハブ住宅に様変わりしてしまったが
カンナはそんなことはお構いなしだ。
陽の光を遮られようが遮られまいが、畦道があろうとなかろうと、
水路が土からU字溝に変わったときもお構いなしだったように
周囲の状況など気にもせずに、夏がくれば太陽に向かって花開く。

ずっとずっと、カンナは黄色い色をしていると思っていた。
松任谷由実が「カンナ8号線」を歌ったとき、その歌詞を聴いて不満に思った。
「なんで黄色いカンナが燃えるのよ!」
腑に落ちなかった。
それからしばらくして、花の色は赤もあればオレンジもピンクもあると知ったが
一番美しい色は黄色だと、その頃から思っている。

美しい黄色、太陽の光がよく似合う美しい色。


ああ、そうか!そういうことか!!
黄色も燃える色だからだ!

温度が高いと、火は赤から黄色に変化する。
「燃えて揺れてた」と表現されていたのは
あるいは黄色いカンナのことだったのかもしれないな・・。
今にして思えば、
燃える色が「赤」と思い込んでいたのは私の浅はかさだったのだ。


***
去年の夏、棟梁に「この花がお気に入り」と言ったら、
ワークショップで使う雑木の枝の収集作業をしながら、周囲に生い茂る草を
さりげなく刈ってくれたように、
今年もまた誰か、花を愛でる人が現われて
美しく引き立つ状態に戻してくれないかと思う。
なんといっても3週間ぶりに訪れた家の雑草のすごさといったら・・・・まったく・・。
私はしばし言葉を失い、立ちすくんでしまったのだから。
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# by uneme_tayuu | 2006-07-15 09:13 | かまど雑記 | Comments(4)

記念日

本日写真撮影会。

愛猫の最近お気に入りの場所といえば・・・ここ。
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どうやら、デジカメの揺れる紐が気になるようで
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散々動きまわって
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やっと射止めた獲物を見る目は、こんなに鋭くもある!
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***
2年前の今夜、闇の中にうごめくその気配に運命を感じ、
連れて戻ることを決意した。
餌付けの間には何匹もの猫が公園や道端に姿を現したが
心が動いたのはこの猫だけだった。
日が変わりかける直前に捕まえた猫。
それでもいざとなると、この子の運命を変える恐ろしさに躊躇した私の
背中を押してくれた人に感謝する日でもある。
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# by uneme_tayuu | 2006-07-12 09:25 | 愛猫 | Comments(2)

かまど通信 vol.3

第六回かまどの会を、来る7月23日(日)に開催します。
詳細は以下のとおりです。
参加ご希望の方は、このブログのComments欄に書き込んでいただくか、ここまでお便りください。電話番号をご存知の方は、電話での申し込みも可能です。
今回も、職人がつくる木の家ネットの総会準備委員会を兼ねることになりそうですが
委員以外の方もたくさんの参加をお待ちしています。
6月10日の記事でご紹介した五月組親方と竈フードコーディネーターのお二人の結婚
お披露目会も(お二人が揃えばですが・・・)考えています。
委員会の打合せは午前中。
引き続いて「竈の会」となります。

日 時  平成18年 7月 23日(日) 午前12時 ~ 午後17時頃
場 所  竈の家
会 費  2,000円程度(その日のメニュー、参加人数により多少異なります)
定 員  20名程度

お申し込みは、7月20日までにお願いします。

相変わらず駐車スペースが限られているため、駐車場は前泊者、竈・料理担当者優先とさせていただきます。
その他の方は、近くの駐車場をご案内いたします。お気軽にお問合せください。
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# by uneme_tayuu | 2006-07-01 01:02 | かまど通信 | Comments(12)

紫陽花基金

雨上がりを待って竈の家を訪ねた。
理由は、紫陽花。
露に濡れた花びらの美しさを確かめにきた。

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彩りよく赤紫の紫陽花が出迎えてくれたと言いたいところだが・・・、
花咲く季節だけしか見向きもされない紫陽花は、少し痛んでやせていた。

この家がまだ主人を持っていたころ
紫陽花はもっと華やかに
この季節特有の彩りを常夜灯とバス停に添えていたはず。
たとへば、こんな風に・・・

   「常夜燈 昼は紫陽花 明りかな」

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常夜灯が自慢で、紫陽花が好きだった祖母は
齢七十を過ぎて始めた俳句で紫陽花と常夜灯の句をいくつか残した。
死後、従兄弟が中心となって一冊の句集にまとめたのだが、この絵はその中表紙の挿絵。
この絵のイメージが、私の中で、いつの間にか現実との乖離を起こさせていた。

***

   「旧街道 紫陽花浮きたつ 常夜燈」

   「煤払う 油煙に染みし 常夜燈」

久しぶりに句集を開きながら考えた。
そうだ!基金を募ろう。その名も「紫陽花基金」!!
そうして集まった基金で竈の家の玄関をこの挿絵のように紫陽花で埋め尽くすのだ!

大げさなことなどしなくていい。
ほんの少し。ほんの少しだけ!

面白い遊びを思いついた子供のように、心がはしゃぎだした。
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# by uneme_tayuu | 2006-06-24 12:03 | かまど雑記 | Comments(2)

水ヌキの池

ここが何処かわかる人はかなりの竃の家通かもしれない?
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草刈もほどほどのかなり荒れた竈の家の敷地の一部。

実はこの辺りは、昔、池だったらしいのだ。
曽祖父が始めた材木屋家業。
祖父の代になって「商売を大きくするならやはり東海道に出ないかん!」と
店と自宅を別々にするまでは、この家で商いが営まれ、
地元の大工さんが出入りをした。
木材は、牛車を使い数人がかりで、3本か5本ずつ、近くの山から運んでいた。
そんな頃の話だが、驚いたことに、ここはその当時、山から切り出された木材を
水中乾燥するための池だったのだ。

一反ほどある敷地だが、今は5倍の広さの土地で仕事をしているので、母から
「昔はここで商売をしていたやんに。」と聞かされたときでさえ、こんな狭いところで
どうやってできるの?と思ったものだ。
それなのに貯木場まであったとは!驚きというほかには言葉が出ない。
現代のようにスピード化された時代ではないので、木材の乾燥も
のんびりと半年から一年はかけていたという。
そんな頃の規模でいう半年分の木材の量がどれくらいだったのか?
数人がかりで運んでくる木材がどのように狭い敷地の小さな池に浮かんでいたのか?
池の深さや大きさは?水路はどうやって?
そして結局いつ埋め立ててしまったの?
まだまだ聞き足りないことはたくさんあったのだが・・・


「水に浮いとる木の上をな、池に落ちんようにポンポン飛び移るんが子供の頃の
ええ遊びやったんや。おてんばやったさかい、よぉ父親から叱られたもんや。」


このことを教えてくれた伯母は、最後にはそう言って昔を懐かしみ笑いながら
ひとりでに電話を切ってしまった。

切れた受話器を置きながら、私も思い出した。

そうだ私も!山積みされた原木の上や下が・・。飛びのったり、隠れ家にしたり、僅かな隙間をくぐり抜けたり・・。
製材される順番を待つ木材の原木置き場が私の格好の遊び場で
お人形なんかでは少しも遊んでいないのだった!
時代は違えども材木屋の娘の遊びは同じなのだと考えながら少しおかしくなった。
今ではすっかり真面目に大人しく変身してはいても、「おてんば、じゃじゃ馬、暴れ馬」と時々人にいわれてしまうのは、こうした原体験故なのかも知れないと・・(笑)。
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# by uneme_tayuu | 2006-06-17 19:48 | 竈の家紹介 | Comments(5)

修繕と絆

奥座敷南側の縁側。
ナンドの次に荒れていたのがここ。
ナンドと違って、原因は雨漏りではなく、地盤の沈下による家の傾きだった。

空き家となって間もなくの頃、追い討ちをかけるように、近所の悪戯好き小学生の手によって、掃き出し窓のガラスが割られた。
以来、ここは合板と仮筋違で打ち付けられた閉ざされた空間となっていた。
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有難いことにここにも修繕の声があがった。

打ち付けられた合板が取り外され、ジャッキで傾いた躯体を持ち上げただけで、建具のすべりが随分とよくなった。
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仕上げは勿論鉋がけ。腕自慢の大工がサーっとひと掛けするだけで見違えるように敷居も鴨居もよみがえる。
無垢材を使っているからできることかもしれない。


「100年前の人に話は聞けないですからね。でもこの建物が教えてくれますよね。」
の名言に観客席から歓声があがった。
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***
こうした家の修繕のきっかけを作ってくれた、今では私の最も信頼する竈フードコーディネーターと竈の会の定期開催を提唱した五月組親方の二人が、きょう、時の記念日に入籍をする。
愛・地球博が縁で出逢った二人だ。この家も万博と二人の出逢いがなければ、ここまで手直され、広く一般に利用されることはなかったに違いない。
万博を通して繋がった輪に感謝しながら、二人には、この竈の家と同じくさりげない、二人だけの永遠の時を刻み続けていって欲しいと心から願う。
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# by uneme_tayuu | 2006-06-10 12:12 | 竈の家紹介 | Comments(12)