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清明号 -今日は旧暦2月28日です-

ひきこもりの息子がいます。大学に5年通ったあと就職が決まらず
ほとんど家にいます。付き合っていた彼女とも終わってしまったよ
うで、携帯電話の通話料は先月130円でした。

疲れていると晩御飯作ってくれたり、猫の世話をしてくれたり、車の
修理を手伝ってくれたりするので、うれしいこともあります。私の友
人が遊びに来るとちゃんと明るく対応するので、だれもひきこもりと
は思わないみたいです。

先日、就職できなかったのは、たいしたことではなく、すこし遠回り
の道を選んだとおもって、なんて親らしいことをいったら安心しちゃ
ったようで、4月になっても毎日猫と日向ぼっこして悠々としてます。

猫を見ていると無駄なことは何もしません。人間も生きていけるな
ら、あくせく働かずのんびり過ごすのもいいか、なんて思えてきて
しまうほど幸せそうなひきこもりです。

さて、桜咲く春になりました。暦便覧には「万物発して清浄明潔な
れば、此芽は何の草としれるなり」と記されているそうです。

プランタにいろいろな種を蒔きました。それぞれ発芽して、明るい
朝日の中で輝いているのを見るのが楽しみです。水をやったり
肥料を上げたり、育ちやすい環境を整えてあげるしかできません。

子供が小さい頃は、言葉でいろいろと教えすぎていたような気が
します。きちんとした親の背中を見せてきませんでした。

彼にそんな気持ちを話すことにしよう。

■書き終わって一言
何も考えずに書き始めてしまいました。楽しい話ではなくてごめん
なさい。特効薬はあるかも知れません。でも、じっくり向き合って
いきたいです。安直な言葉にたよらずに。

四天王寺のお花見、来週末です。桜吹雪を楽しめるといいですね。

kuma28が書きました。
# by uneme_tayuu | 2008-04-04 10:18 | 暮らし暦 | Comments(0)

春分号 -今日は旧暦2月13日です-

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉どおり、
お彼岸が近づくにつれ春本番を感じさせる暖かな陽気が続きました。
つい先日まで厚着して部屋にこもっていたのが嘘のようです。
イソヒヨやメジロなどの小鳥が繁殖のため
騒々しいくらいの甲高い声でさえずっています。
耳を澄ますと、遠くの藪からうぐいすの鳴き声も聞かれます。
猫にも恋の季節がやってきました。
昨早春、ふいにやってきて餌をねだり、庭で仔を産み落とした野良猫
トラコのお腹が今年も大きくふくらんで、垂れ下がり
いまや歩くのもしんどそう・・。
今年はいったい何匹産んでくれるのでしょうか?(苦笑)

さて、今日は「春分」。秋分とともに昼夜の時間が等分になる日であり
国民の祝日でもあるため、よく知られた二十四節気の一つです。

ところで、この春分(或いは秋分)を中日として、その前後三日を含めた
七日間を、我々はお彼岸と言い、
寺院では彼岸会の法要や読経法話が行なわれますし、各家々でも祖先の
お墓に詣でたり、団子やぼた餅をつくって仏前に供えたりします。
ではそのお彼岸と春分の関係とはいったいなんなのでしょうか。

彼岸とは、もともと梵語「波羅蜜多」の訳語の「到彼岸」を略した言葉で、
生死の境を此岸(しがん)として、煩悩の此岸を離れ悟りの境地に達する
という意味なのだそうです。
元来、我々の祖先は、気候のよくなるこの時期に一年の収穫を祈願して
農事初めの神祭りをしていました。
そこに仏教が伝来し、太陽が真西に沈むこと、昼夜の長さが同じこと、などが
仏教の西方浄土思想、中道精神と絡み合い融合し、他の仏教国にない日本
独自の「彼岸」という習慣がうまれたと言われています。

今はあまり聞かれなくなりましたが、この彼岸の時期に吹く西風を西方浄土か
ら吹くありがたい風と考え「彼岸西風(ひがんにし)」と呼んでもいたそうです。
そしてこの風が吹き止むと急に春めいて暖かくなる。

みなさんも、雨が止んだら外に出て、このありがたい「彼岸西風」を感じてみま
せんか。
お彼岸が過ぎれば次はさくらだよりが、ほらもう今にも届きそうなことまで
わかりますよ。


   by かまど管理人
# by uneme_tayuu | 2008-03-20 13:11 | 暮らし暦 | Comments(0)

啓蟄号 -今日は旧暦1月28日です-

 二十四節気のなかで、「穀雨」だとか「芒種」だとか「小満」だとか
は知らなくっても、「啓蟄」は知っているという人も多いでしょう。立
春から一ヶ月、日差しは随分春めき、それでも私の住む三重県中部なん
ぞは、季節風の影響でか、このころ一番雪が降ったりなんかするのです。

 先日仕事中にムカデを発見し、いよいよまさに啓蟄なのだなあと、余
情に浸るまもなく、殺生してしまいました。材木の間についたムカデに
は過去に痛い思い出がありまして。ポンポンに腫らした左手を押さえて、
病院に駆け込んだときの、あの痛みといったらありませんから。

 今日の三重の天気予報はおおむね晴れですが、山沿いではむしろ滋賀
県の予報のほうが頼りになります。ふむふむ、彦根は雪ですか…。そう
いや、菰野町のTさんなんかは、福井県の天気があたると言ってまし
た。おやおや鶴賀も雪マーク。

 まだまだ、春本番とは言いがたいですが、先日の新年会でOさんが
持ってきてくれた「ふきのとう」を味噌汁に浮かべほのかに春を感じた
ことに味をしめて、昨日も仕事の合間にちょいと「ふきのとう」さがし
に山を探索してみたりと、それなりに早い春を楽しんだりもしています。

♪春は名のみの~風の寒さや~ってか…(早春賦)
 気温差の激しいこのころ、みなさまどうぞご養生ください。    
                      (記/大工風)

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■3月2日(旧暦1月25日)「かまど新年会」お疲れ様でした■
ふきのとう、鹿肉、猪肉、酒、焼きそば、うどん、などなど、食材の差
し入れありがとうございました。
んのレシピ(笑)による、玄米茶は、「これはかまどの定番メニ
ューでいけるぞ」などと確信!
素朴に、そこにあるものを調理して食べる…。なんて素敵なことなんだ
ろうと、次回かまどの会に期待を膨らませながら、真っ暗になった四日
市、「かまどの家」を去ったのでした。
次回…っていつだろうな。
花見?なんて頼りも待ちわびてたりもします。

そろそろ修理の必要な箇所も目立ってきた「かまどの家」。
みなさんのご支援ご協力でなんとか維持していきたいところです。
# by uneme_tayuu | 2008-03-05 10:17 | 暮らし暦 | Comments(0)

雨水号 -今日は旧暦1月13日です-

   花をのみ 待つらむ人に 山里の
     雪間の草の 春をみせばや
                       藤原 家隆

 暦の上ではもはや春、とはいえ思いもかけぬ大雪もあり、まだまだ寒
さも続くこの頃でございます。
 人は何とはなく日々を過ごしますにつけても、大気や大地は暖かな陽
気をせせと準備しているようでありまして人の世のことなどおかまいま
しに、季節は巡るのであります。
このほのかな暖かさの、雪解けのころを二十四節気では雨水(うす
い)といいます。

 冒頭の歌の藤原家隆は百人一首の「みそぎぞ夏のしるしなりける」の
歌で知られた人ですが、ここでは春のしるしについて詠んでおります。
 梅は咲いたか桜はまだかと、顕わな春の兆候を追い求めずとも、耳と
目を澄ませばひそやかな春の訪れを感じることができようというわけで
雪間の草に秘めたる花、といった風情であります。そこに古人は侘びを、
また幽玄の発露をみたそうでありますが、明治三十九年に出版された
「茶の本」で岡倉天心(覚三)はこの歌のこころをかように説いており
ます。

 「われらに認めたい心さえあれば完全はいたるところにある」

            今回は 大工夫 が書きました。

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■おしらせ

「かまど新年会!」

現代暦3月2日(旧暦1月25日)は、かまど新年会です!
残念ながら、前回搗いたお餅はもう残ってないのですが、ちょいと遅め
のお正月を楽しみましょう!
なお、1日夜からの泊まり組みもOKですので、盛り上がりましょう!!
# by uneme_tayuu | 2008-02-19 10:35 | 暮らし暦 | Comments(0)

立春号 -今日は旧暦12月28日です-

~立春大吉~

みなさま、今日は立春です。
立春は、冬と春が分かれる節目の日である「節分」の翌日で、寒が明けて
春に入る日、いわば春の初日です。
実際にはまだ寒い日もありますが、少しずつ春の兆しが見えてくるように
なってくる頃です。

この季節に使われる言葉に「春隣(はるとなり)」というのがあるのを
ご存知ですか?
春を待つ気持ちが現れた、なんとも良い響きの言葉だと思います。
雪に閉ざされた地域に暮らす人たちも、受験を控えた学生たちも、最近
落ち込んでいる人も、こんな気持ちで空を見上げたら、気分がほんわかと
あかるくなってくることでしょう。

春はもうすぐそこまできています。
さぁ、扉を開けて春の息吹を取り込みましょう!
今日はきっといいことがあるはずです。


~節分会~

かつては立春が年の初めとされ、この日を起点に暦が作られていました。
となると、「節分」は1年でいちばん大きな節目の日。
というわけで、節分の日の昨日は、竈の家にて盛大に「お餅つき」が
開催されました。

蒸籠で蒸し上げた餅米を石臼でぺったんぺったん。
参加者がひとりずつ杵を振り、つるつるやわやわのおいしいお餅を
つきあげました。

出来たてのお餅のおいしさは格別。
きなこ、大根おろし、菜もち、葱もち、お雑煮にぜんざい・・・どれも
美味しくたくさん頂きました。

加えて今回印象的だったのは、挽きたてのお茶でたてる抹茶の味。
抹茶があれほどまろやかでスッキリして風味豊かなものであるとは!
新しい発見でした。

そして、夕刻からはジプシー風ライブがスタート。
その激しく情熱的な演奏・・・!
竈の家には春を通り越して一気に夏の風が吹き込んできたかのようで、
何とも楽しいひとときとなりました。



今回の暦メールは yokoが担当しました。
# by uneme_tayuu | 2008-02-04 08:01 | 暮らし暦 | Comments(0)