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グレゴール・ザムザ殺害事件

ここ数日の私は大量殺戮鬼と化している。

一時的に症状は治まるのだが、しばらくすると居ても立ってもいられなくなり
庭に出てあるものを探し回る。
そして殺戮。
次々と殺戮。

***
仏教徒である私にとって
「すべての人間ばかりか動物はもちろん
植物をも含むすべての生きとし生けるものを殺してはならない」
という仏教の十戒の中でも第一に挙げられている「不殺生戒」道徳に反することは
かなりの苦痛を伴うものである。
勿論、人は生き物を全く殺さずに生きて行くことはできないが、
無益な殺生は慎むべきであるというのが釈迦の教え。
それなのに夢遊病者のようにふらふらとあるものを捜し求めては手を汚す私。
ザムザ惨殺が無用の殺生かどうか・・否と断定することは私にはできない。
だから、
その罪の意識が夜あらわになる。

庭木に付着し、葉を食い散らすザムザの大群を見つけた瞬間
トングで摘まれ庭石の上で惨殺された死骸の数々
黄色い汁を流すもの、緑の汁を流すもの
からだをくねらせながら苦しむもの
半分つぶされながらも逃げ惑うもの
昼間目にした光景が布団の中でフラッシュバックになって蘇る。
そして
この毛虫たちは、グレゴール・ザムザと同じように
元は人間だったかも知れないという妄想。

***
だいたい、なぜこんなことをしているかというと、
今年はこの時期になっても庭屋さんが入らないからだ。
去年ちょっとした諍いがあったからだろうか?
時期が来れば連絡せずともやってきていたはずが、今年は一向に現われない。
庭屋さんが来て薬剤散布することも、私が手を下すのも、同じといえば同じなのだが
やはり心的外傷の大きさが違う。

それなのに、時間がたつとまた庭に出て、鷹の目のようにするどい目線で
狙った獲物を一網打尽にする私。
仏の顔の私は、そのとき一体どんな表情をしているのだろうか。

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                   (殺された小ザムザの死骸)



今年はウチだけでなく、あちこちで毛虫が異常発生しているのだと聞きます。
皆さんのお家の庭は大丈夫でしょうか?
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by uneme_tayuu | 2006-10-07 10:42 | | Comments(6)