カテゴリ:暮らし暦( 253 )

秋分号 -今日は旧暦 8月 4日です-

朝夕に秋らしさが感じられるようになってきた今日このごろ。さて、
かまどの会の皆様にどんな話題をお届けしようかと考えていた秋分の前
日、職場の同僚から「マコモダケ」をおすそ分けしていただきました。
なんという幸運!

マコモダケは、マコモ(漢字で書くと真菰)の根元の茎が膨らんで太
くなった部分を指し、クセがほとんどなく、柔らかいタケノコのような
歯ざわりが特徴です。マコモはイネ科の多年草で、最近は少なくなって
きているかもしれませんが、全国の川や湖沼の水辺などに群生している
身近な植物です。お盆の間、ご先祖様をお迎えする盆棚(精霊棚)にマ
コモで編んだゴザやマコモの葉を敷く地域も多いと思います。

マコモは本来雑草ですが、近年はマコモダケのおいしさに着目して、
地域の農家が栽培して特産品にしようという動きもあります。かまどの
家の近くでは、三重県菰野町が生産に力を入れているのが有名で、ご存
じの方も多いのではないでしょうか。

同僚からもらったレシピに紹介されている順に従い、帰宅してまずは
素焼きにしてみました。一番外側の固い皮だけ外して、根に近い部分を
包丁で少しそぎ落とし、魚焼きのグリルに放り込んで中火~弱火で待つ
こと数分。焦げ目のついた中皮を取ると、真っ白な中身が顔を出しまし
た。食べてみると、ほんのりとした甘みと、ちょうどよい加減のホクホ
ク感がある焼き上がりで大満足!旬の食材を味わうことは、その食材の
チカラが最も満ちている瞬間をいただくことなのだと改めて実感しまし
た。
かまどの会の皆様、今年の秋はぜひともマコモダケもご賞味ください
ませ!

(紘)
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by uneme_tayuu | 2017-09-23 10:27 | 暮らし暦 | Comments(0)

白露号 -今日は旧暦 7月17日です-

 「夏」

随分朝晩は肌寒くなってきました@三重県津市美里町
今年の夏は「夏日」という感じる日があまり多くなかった気がします
が皆さんはどう感じているでしょうか。
処暑が終わり白露、そして秋分と季節は前に進んで行きます。
その白露の原稿を担当します。しばらくお付き合い下さい。

「白露」
ネットで調べて見ました。
草の葉に白い梅雨が結ぶという意味。夜の間に大気が冷え込み、草花
に朝露が宿ることから名づけられたようです。
太陽が離れて行くため空が高くみえるようになり、本格的な秋の到来
を感じるころ。
日中は未だ暑さが残りますが、朝夕の涼しさの中に肌寒さも感じ始め
ます。

確かに肌寒さを感じ始めています。

秋なのに白?
これも調べてみると……。
日本人からすると「白」は雪=冬をイメージするのが一般的のように
思いますが、中国の陰陽五行では「白」は秋の色とされています。
国によって季節の色表現は異なるようです。

今年の三重は強い日射しを感じないままに夏が通り過ぎていった感が
あります。いつもより湿度が高くじめじめで気温だけが高くて、曇天、
雨天、という日が多かったのです。通常だとお盆あたりにはじまる稲刈
りも今年は開始時期が結構遅いように思いました。日照時間が少ない訳
だからこの近くだと「梨」など果実のの糖度にも影響があったのかな?
(空想です)と考えたりします。

これを異常気象などと直結させる話を書こうとするのではありません。

毎年異なる変化の中で作物達は育ち、それを私たちはいただいている、
ということを再認識しなければいけないな、と今年の夏感じたわけです。
種子を蒔かれるとそこに根を生やして育つ植物は動けない、その中で
その時の気象状況を受け入れるしかない、毎年一定でないのだな、と痛
感する訳です。
一定でないところで種を蒔き実を育み種子を残す、その繰り返し、と
いうのはなかなか凄いことだと感じます。(だからといって極端に「感
謝せよ! 感感謝せよ! 感謝しなければならない!」と言わなければ
ならないとは少しも思っていません。叫ぶ必要はなくて普通で良いので
す。)あたりまえに広がる世界のことを少し立ち止まって考えてみる、
そんなことを考えさせてくれたのが今年の「夏」だったのです。

SNSで紹介されていた本をこれから購入して読もうと思います。

「植物はなぜ動かないかのか」
弱くて強い植物のはなし
稲垣 栄洋 著(筑摩書房)

書籍紹介案内文完全コピペしておきますね。
▽意外と知らない植物たちの豊かな生き方
生まれたところから一生動くことができない。これは植物を定義する
大きな特徴であり、弱さでもあります。この弱点を克服するために、植
物は優れた生存戦略を編み出しています。身近にありながら、案外知る
ことの無いその強くしなやかな生き方を紹介します。
少し涼しい風も吹いてきて、植物観賞の楽しい季節がやってきます。
お散歩のお供にどうぞ。

と紹介されています。

秋の電車移動の時に読む本として早速購入しようと思います。
「動くことができない中での強さ、行き抜く戦略」現代の私たちの生
活の中に参考になる部分もあるのかもしれないな、と勝手に空想しなが
ら。

隣国との関係など緊張感のある出来事、話題も多くなって来ました。
遅い昼食時にたまに見る午後のワイドショーは出来事を煽りに煽ってい
る感じがします。どのチャンネルも同じような感じがするのが特長です。
あまりにも同じすぎる構成で安心感? さえ与えてくれます。

こんな時期だからこそ多種多様な考え方に耳を傾けて行こうと私個人
は思います。
秋はいろいろ考えながら過ごすべし。

長文お付き合いありがとうございました。

写真師松原

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現在名古屋伏見の堀内カラー名古屋ギャラリーで
「EURASIA」2004winter 写真展開催中です。9月25日迄
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by uneme_tayuu | 2017-09-07 09:24 | 暮らし暦 | Comments(0)

処暑号 -今日は旧暦 7月 2日です-

処暑 ~暑気退かんとする~

お盆が過ぎて、日の暮れが早くなったと感じる今日この頃、皆さんお
元気でお過ごしですか?

今日から二十四節気は「処暑」に入りますが、この処暑の「処」の字、
私はもっぱら「ところ」という意味で使っていたので、何となく不思議
な命名だなーと思っていたのですが、数日前の新聞で「処」に止まると
いう意味があることを知りました。
手元の辞書で調べ直したところ、(1)おる、いる、ア)とどまる、
イ)安んじおちつく、(2)おく、おちつかせる、などと共にオ)結婚
せずにいる、の意味を見つけ、思わず笑ってしまいました。「処女」と
は未婚で家にいる女性のことなんだそうです。納得ですね(笑)。
処を使った単語は他にも「処理」、「処置」、「善処」や「処分」、
「何処」など、一見「処暑」とはかけ離れた使い方が多いようですが、
処暑の処は “だんだんと暑さがおさまる”ということなのでしょう。
漢字は全く奥深く、いくつになっても知り尽くすことなどできません。

話は変わりますが、最近、身近で親御さんが亡くなられたり、入院さ
れたり、大学のクラス同窓会の幹事に当たっているせいもあるのですが、
あちらこちらで急にそんな話を耳にするようになりました。一方で、私
の母は身体だけは丈夫だからと思っていたのですが、たまたま来月の家
族旅行の行き先が3年前と同じなので、前回歩いたあの山の遊歩道を今
の母が歩けるか? 想像してみて、全く無理であろうことに気づきまし
た。
毎日一緒に生活をして、怪我や病気など大きな変化がないと判りづら
いものですが、緩やかに、でも確実に衰えはきているのです。
一人で出来ることが本当に少なくなってきた母に、日毎夜毎のことで、
こちらが逆に疲れ切ってしまうことも多いのですが、生きて生活してい
るうちに優しく接することが何よりと、父の墓前で手を合わせたお盆の
一日なのでした。

 By かまど管理人
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by uneme_tayuu | 2017-08-23 21:21 | 暮らし暦 | Comments(0)

立秋号 -今日は旧暦 6月16日です-

私の両親は昭和10年代の生まれで、戦中・戦後の日本が貧しかった頃
の話を、私は子供の頃から時々聞かせてもらっていました。
その中で、父親が祖父から聞いた話というのをひとつ紹介させていただ
きますね。

うちがある集落は百姓村だったので、食べるものを譲ってほしいと、
よその土地から訪ねてくる人が何人もいました。
ある時、うちを訪ねてきた人に、祖父が食事を勧めました。質素な野
菜のおかずと白米のご飯。
その人はお腹をすかせている様子だったのに、その食事を前にして迷
いながらなかなか手をつけようとしません。
「どうぞ遠慮なくおあがりください」と声を掛けた祖父にその人は
涙を流しながらこう答えました。
「普段食べることのできない白米、非常にありがたいことです。本当
は食べたくて食べたくて仕方がありません。しかし今ここでこれを食べ
てその美味しさを知ってしまうと、この後また続くひもじい日々が余計
につらくなることがわかるのです。」
祖父はそれ以上何も言えず、結局その人は食事には手をつけず帰って
いったそうです。

この話は父親から何度も聞きました。たぶん、今は時代が良くなった、
私達は恵まれている、そういったことを伝えたい時にこの話をしていた
のだろうなと思います。
終戦記念日が近づいて、太平洋戦争に関係した話題が増えるこの時期。
名前もわからない民間人のエピソードですが、何か感じていただけるも
のがあれば幸いです。

 千鶴子
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by uneme_tayuu | 2017-08-07 09:05 | 暮らし暦 | Comments(0)

大暑号 -今日は旧暦 6月 1日です-

かまどメールの時間です。一分ほどお付き合いいただければ幸いです。
今回は中谷が書きました。

暑さボケなのか、年齢からくるボケなのか、かまどメールの原稿を書
いて送るのをすっかり忘れておりました。22日のカレンダーには「かま
どメール原稿書き」としっかり予定を入れておいたのですが、当日何を
していたのか今になったら全く思い出せませんが、なにか他ごとに夢中
になっていたのでしょう。遅くなってごめんなさい。

今日は私のユートピア論を書いてみます。

私は、伊勢と伊賀の国境の峠ちかくの山間部に住んでいます。40戸、
90人ほどの集落です。平均年齢は65歳手前です。3年前に移り住みまし
た。私より以前に移住した友人の土地を借り、四畳一間の小屋を建てて
住んでおります。

セミリタイヤした身分、のんびり田舎暮らしを楽しむには絶好の場所
です。田んぼや畑は休耕地が余っており、向こうから借りてくださらん
かと声がかかります。無料です。借りている間はきれいに使うというの
が決まりです。

取り立てて珍しくもない田舎暮らしです。でも20年後を考えると違っ
た景色が見えてきます。人口は半分以下に、残された人たちもかなりの
方が後期高齢者になっているはずです。

そこへ10年に一回の豪雨災害が襲ったとします。復旧工事に10億円の
予算がかかるとします。きっとその頃は市の財政も硬直化していて、そ
んな予算を組めるはずもありません。住民からの復旧要請に対しての市
からの回答は、集落を放棄して街へ移り住んでくださいというものにな
るはずです。

せっかく素晴らしい田舎暮らしをしているのに、なんで街なんかに降
りないといけないの。このまま住み続けるからほっておいておくれ、と
いうのが私からの回答です。市の復旧工事をあてにしないから、住民税
は免除だね。これも忘れずに付け加えます。

現在は電気だけ自給できています。20年後に備えて井戸を掘ること、
バイオトイレを作ること、薪で煮炊きできるかまどをつくること、手回
し洗濯機を手に入れること、これが私にとって優先順位の高い仕事とな
ります。

生産人口が減るという日本の社会が初めて経験する状況です。悲観論、
楽観論いろいろありますが、肚を据えて田舎暮らしを楽しむ覚悟があれ
ばまあなんとかななるんじゃないですかね。

あとは手に入れたユートピアの治安をどうするかです。これは第二次
世界大戦中のレジスタンスを参考に組織化すればなんとかなるんじゃあ
ないかと。もちろん通貨は独自のを発行するのがいいですね。

   ◆   ◆   ◆
 後記

長らくかまどメール原稿の担当の担当をさせていただいておりました
が、今回の投稿を最後に引退させていただきます。永らくのご購読あり
がとうございました。
 (kuma28)
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by uneme_tayuu | 2017-07-26 08:53 | 暮らし暦 | Comments(0)

小暑号 -今日は旧暦閏 5月14日です-

今月初め、梅雨のまっただ中にある日本列島に台風3号が到来し、特
に4日は各地で大雨となりました。ちょうどこの日は岐阜県大垣市に出
張していて、夕方、名古屋へ戻ろうとする頃には、東海地方でも雨の影
響が出始めていました。

JR大垣駅のホームに停まっていた電車にとりあえず乗り込み、待つ
こと1時間弱。運よく出発してくれてホッとしていた矢先、突然、車内
放送や乗客のスマホ・携帯から一斉に大音量のメロディーが!

緊急地震速報とは違う音色で、「なんだろう?」と自分のスマホ画面
を見ると、岐阜市内で発令された避難準備・高齢者等避難開始情報でし
た。市内の河川の水位が上がったことから、周辺の住民に対して避難の
準備をうながす内容でした。地震速報と同様に、電車の中にいると、走
行している地域の情報をキャッチするんですね。よい心構えとなりまし
た。

近年、大地震や豪雨など未曽有の自然災害が相次ぐ中で、その都度、
こうした防災情報の提供は充実してきているように思います。自然の国
土保全機能を顧みない乱開発などが、災害の大規模化を招いている一面
もあるとは思いますが、まずは「自分の命は自分で守る」という気持ち
を持つべきだと改めて感じました。自分の命を守ることができれば、家
族や周りの人たちを助けられるチャンスも増えるはずです。

今回は消防のコラムのような内容になってしまいましたが、みなさん
も、夏休みの旅のカバンには、防災意識も忍ばせておいてくださいね。

   ◆   ◆   ◆

ところで、この原稿を書き上げた5日から、
九州では大変な豪雨となっております。
被害に遭われた皆様に改めて心よりお見舞い申し上げますとともに、
1日も早い復旧を祈念いたします。

(紘)
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by uneme_tayuu | 2017-07-07 16:31 | 暮らし暦 | Comments(0)

夏至号 -今日は旧暦 5月27日です-

「夏至」

新暦で6月21日頃、芒種から数えて15日目頃。一年で、昼間が最も長く、
夜が最も短い日。
冬至と比較すると、昼間の時間差は4時間以上もあります。暦の上では
夏季の真ん中にあたりますが、実際には梅雨の真っ盛りで、農家では田
植えに繁忙を極める頃。暑さのピークは1カ月ほど先になります。
冬至にはかぼちゃを食べる風習がありますが、夏至は地方によって様々
で、関西ではこの日にタコを食べる習慣があり、関東地方では焼き餅を
お供えたりします。
沖縄では、この頃に吹く季節風を「夏至南風」といいます。この風が
吹くと、梅雨が明けて本格的な夏の訪れるそうです。
夏至にはこんな意味があるのですね。

三重では二見興玉神社の岩と岩の間から太陽が登るのを見ることがで
きる時期でもあります。
いつもは雨が降ってなかなか見られないのですが今年は天気が良い日
が多いので結構見ることができるのかもしれません。
空気の澄んだ日には岩の間から遠く富士山を見ることもできます。
2度ほど足を運んだことがありますが沢山のカメラマンの数に驚いた
のと修学旅行の小学生が観に来ていたのが懐かしい気持ちにさせてくれま
した。
小学生達には伊勢二見という場所はどんな印象を持つのでしょうかね?

最近スマホでオーディブルという本を朗読して聞かせてくれるアプリ
で本を耳で聞くのがマイブーム。
電車や車での移動中に楽しんでいます。特に長編小説など長距離移動
時には耳で聞きながら読めるのは、紙の本だと数ページで瞼が落ちてし
まうのに耳だと聞けるのは不思議ですがありがたい。
ラジオの朗読を聞くような感じで非常に重宝しています。

そんなオーディブルで最近は食べ物の話の書籍を読む、ではなく聞い
ています。
いわゆる「これを食べると怖いぞ!」という警鐘を鳴らしている本で
す。
聞いていると「ぞっ」とするような話が多いのですが、既にこの本を
数年前に読み切っている嫁さんからは「ようするに自分で作ればよいのよ。
しっかりした材料と調味料があれば栄養をとれるものがおいしくでき
るのよ」と軽やかに話してくれる。
日常的にそういう普通の食事をいただいている、ということのありが
たさに、今更気付く49歳。

食べ物が「腹をふくらます」ことだけで無く、「エネルギーのあるも
のをしっかりと体内に取り込む」ということを考えたりしてみると、
やっぱり育てる「土」「水」の存在の大きさに気付いたりもできるよう
です。
竈メールの読者の方々はもう既にそんなことには気付いていて実践さ
れている人がほとんどなのでしょうね。
今更ですが見つめ直す、という自戒を込めて今回のテキストとさせて
いただきました。

三重は梅雨に入ったというのにまるで高原にでもいるような爽やかな
天気が数日続いています。
このメルマガ配信時にはきっとしとしと雨が降っているとは思います
が。
あまりに爽やかなので少し雨の匂いも嗅ぎたいような気分にもなって
います。

梅雨明けの大雨にならないことを祈りたいと思います。

番外編になりますが…

私が所属している公益社団法人日本写真家協会の公募展2017JPS展名
古屋展が今年も7月に開催されます。
(今年はなんと私が名古屋展開催実行委員長を担当しています)
http://www.jps.gr.jp/jpsten/
沢山の公募された写真が愛知県美術館に並びます。会場に7月11日~
の開催になります。会期中の7月15日には講演会なども開催されます。
是非足をお運びいただければと思います。会場に入場できる招待券を
竈の家に置かせていただきますのでイベント時などのときにでも必要
な方はお受け取りください。

また7月30日には「親子で楽しむ、こども森の写真教室」を三重県
津市白山町で開催します。
こちらは現在募集中ですのでご興味ある方は是非HPをご覧ください。
http://www.zc.ztv.ne.jp/miemori/photo.html

gallery0369夏の開催は
7月21日~23日、28日~30日、8月4日~6日の9日間
写真展は松原の母親の郷里を撮影した「郷」
(現在仮タイトル)という展示を開催予定です
http://www.matsubara-yutaka.com/gallery/index.html

番外編お知らせでした。

  写真師松原
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by uneme_tayuu | 2017-06-21 08:40 | 暮らし暦 | Comments(0)

芒種号 -今日は旧暦 5月11日です-

この頃、ゆっくり動くことを心がけています。
深呼吸をして、一つ一つの動作を丁寧に。

食事の時はよく噛んで。
文字を書く時はなるべくきれいにバランスよく。
掃除も仕事も、手早くよりは、丁寧に。
そうやってゆっくり丁寧に動くことを意識しだしてから、休む間もな
く独楽鼠のように働いているという感覚が薄くなってきたように思いま
す。
もちろん、限られた時間で出来ることが減ったことは確かですが、心
の充足感が増えたように思うのです。

花に水をやるとき、機械的にやれば10分で済むものを、一つ一つの花
を愛でながらその花に元気があるのかないのかを、水をたっぷり欲しが
っているのか今日は少しでよさそうか、確かめながらすると倍の20分あ
っても全く時間は足りません。
母の介護も同じで、ただ食事の時間になったから、寝る時間になった
からそれをさせるというのと、表情を見ながら、話す言葉を聞きながら、
何を考えているのか、どうしたいと思っているのか、対話を通して適切
に対応していくのとでは、時間のかかり方が全く違います。

でも若い頃のように時間が無限にあるとは思えなくなってきた今日こ
の頃、今やっていることは楽しくないことだから適当に早く済ましてし
まおうとか、これが終わったら次は何に取り組もうかなどと考えながら、
今を無駄に“流してしまう“ことは出来ないと思うようになってきたの
です。
今取り組んでいることに全神経を注ぐ。それは、一つのことに意識を
集中させるので、案外、ストレスが少なく、満ち足りた感があるもので
す。
持ち時間が少なくなってきた上にじっくり物事に取り組めば、当然、
できることは限定されてしまいますが、だからこそ本当にやりたいこと
を、しなければならないことを特定し、できないことは諦める。
あれもこれもと自分に多くを課するのではなく、物欲と共に課するこ
とも減らしていく。
それをきっと世間では心の断捨離というのでしょう。

By かまど管理人
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by uneme_tayuu | 2017-06-05 14:41 | 暮らし暦 | Comments(0)

小満号 -今日は旧暦 4月26日です-

「野菜が高い」自炊を始めてからのこの一年、この言葉をよく耳にし
ました。それまでは日々の食材を自分が買うことはほとんどなかったた
め、主婦の友達がぼやいていてもあまり実感はなかったのですが、自分
の財布に直接関係するようになってからやっと意識し始めたといったと
ころでしょうか。

「高い」と感じるということは、適正価格はもっと安いと思っている
ということですよね。その感覚ってどこから生まれているのでしょうか。

私の親は、自家消費用に野菜を作っています。
種や苗を購入し、畑をおこし、植えて、育てて、収穫する。その間、
数か月。ほぼ毎日畑の様子を見に行き、それはそれは手間も時間もかか
っています。それでも、天候や虫害などで、思い通りに収穫できないこ
ともめずらしいことではありません。

母親は時々ぼやきます。
「この野菜、苗が○○円もするのに、スーパーでは1個△△円で売っ
とるんやに。作るのアホみたいやわ。どうなっとんのやろ。」
「みんな野菜が高い高いて言うけど、何百円かのことやん。お菓子や
ケーキやパンや、どこそこのランチが美味しいとかはパッパとお金使う
のに。」

自分に出来ないことをやってくれている人がいる。(農業に限った話
ではありませんが。)
そういったことに感謝して、適正価格で生産者を応援する消費者であ
りたいなぁと思います。

 千鶴子
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by uneme_tayuu | 2017-05-21 22:20 | 暮らし暦 | Comments(0)

立夏号 -今日は旧暦 4月10日です-

暦の上では「立夏」を迎えました。天気の良い日は午後6時を過ぎても戸外が明るく、日が長くなってきたなあと感じています。

去る4月29日、岐阜県高山市で行われた「高山祭屋台の総曳き揃え」を見てきました。高山祭の屋台行事を含む全国の「山・鉾・屋台行事」33件がユネスコの無形文化遺産に登録されたのを記念して、春の高山祭(山王祭)の屋台12台と、秋の高山祭(八幡祭)の屋台11台の計23台が一斉に繰り出されるという趣向で、23台が同じ場所に曳き揃えられるのは55年ぶりだったそうです。

特に素晴らしかったのは夜の屋台曳き廻し。春と秋の祭屋台が交互に列をなして(いつもの春・秋の祭だったら絶対に実現しない順番!)、町なかを巡りました。それぞれの屋台を飾る提灯のあかりが、ある屋台では龍や獅子の彫刻、ある屋台では精巧なからくり人形、ある屋台ではきらびやかな刺繍幕を浮き上がらせて、昔の人々の美意識の高さに感動しました。

行事には、地元の方々が総出で参加していました。小さな子どもたちは獅子舞を踊り、屋台の上から観衆に笑顔で手を振る。屋台を曳く大人の男たちは、昼間から祝い酒を呑みつつ、観光客に自分のまちの屋台の特徴を語り、自慢してくれる。地域に生きる人がいるからこそ、現代の私たちはこうした伝統を目の当たりにすることができるのだと、感謝の念がわいてきました。

日本では多くの地方が人口減少に直面し、高山市も例外ではありません。大幅な人口増加へと歯車を逆回転させることはおそらくできないのでしょうが、親から子、子から孫へという世代のバトンタッチが続き、豊かな地方の文化が守られていくよう、私もできることを頑張っていきたいと思います。

(紘)
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by uneme_tayuu | 2017-05-05 18:37 | 暮らし暦 | Comments(0)