カテゴリ:かまど通信( 55 )

第5回かまどの会

雨続きのあとの、久しぶりに太陽が顔をのぞかせた爽やかな日曜日
竈の家では、木の家ネットの総会準備委員会と第5回竈の会が開催された。
準備委員会と竈の会を同時開催にするのは、東京や山梨の遠方から会議のために来る人以外、委員とかまど常連メンバーがほぼ一致するからで、
誰もが効率的であると考えたからだ。

だが、思わぬ落とし穴があった。

会議中一人もかまど番がいないではないか!
頼りにしていたメインシェフからは行けないと連絡が入っていた。
もう一人の頼れるはずのシェフも一向に現われない。朝から来るという約束だったのにどうしてだろう?と痺れを切らして電話をすると、道に迷ってたどり着けないのだと言う。
もう何度も竈の家に足を運んでいる一番の常連だというのに、だ!
火を熾すどころかまだ、買い物さえ出来ていない。
大丈夫なんだろうか?不安が頭をかすめた。
料理に口は出しても(食べる)、手は出さない(調理しない)そんな私に
管理人として危機が迫っていた。
しかも、ときは重要な会議の真っ只中だ!

だが、かまどの神様は私を見捨てはしなかった。

運よくもたった一人到着していた参加者が、無類のおもてなし好きの好人物だったのだ(笑)。
彼は今回2回目の参加だが、前回同様、早くからやって来ていた。
初めのうちこそ、借りてきた猫のようにおとなしかったが、やがて頼みもしないのにあちこちと動き回り、汚れた鍋や釜を洗いなおし始めた。
湿気を含んだお櫃やお箸も洗いなおし、濡れ縁を庭の太陽のあたる場所に動かし、洗ったそれらを並べて日に当てている。
開け放たれた戸障子やガラス戸から垣間見えるそれら一連の動作は、実に軽やかで、気持ちよさげで、明るい日差しを浴びて一人だけなんだかとても楽しそうなのだ。

やがて彼は、待ちかねた遅刻シェフとお米が届くと、自ら買出しにも出かけ、本日のメニューのほとんどをあつらえ、
出来上がった料理がPCや書類に代わり机に並ぶと、感嘆の声とともに、私の冷やした肝を誰一人想像だにすることなく、「竈の会」が始まった。

徐々に人も集まり、いつもながらに楽しい時間が流れだした。
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今回も自分の強運を感じる一日だったように思う。
いつも人に助けられながらどうにかなっていく。

遅刻シェフが連れてきた女性とともに、ここで初めておにぎりを握るという新たな挑戦もあった。まだ会議は続けられていたが、足りない人手を補うために。

女性が二人、縁側でてきぱきと、と思いきや、どうやら彼女も料理は不得手らしく、二人して大小まちまちのおにぎりが、用意された葉蘭の上に不恰好に並べられた。
「塩加減がわからなくてすごい適当なんやけどいいかな?」私が話しかける。
「私なんか忘れたのもあるし。」
「えっ?、あっ、まぁいいわね。わからへんし。」
「でもなんだか楽しいね。」「うん。」お互い苦手者同士の親しみが沸いて、
縁側に米粒を散らばらせながら、なんとか二人で一升分のおにぎりを握りきった。
もちろん、おにぎりは好評だ。
「おこげのおにぎり美味しい!塩加減もちょうどいいし。」(笑)

彼女は4時ごろに古市場のバス停留所から30分に1本のバスに乗って埼玉へと帰っていった。また来てくれるといいと思う。
遠いところだけど「竈の家」が繋げてくれた輪は大切にしたい。
今日参加の人たちみんなのことをそう願っている。
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by uneme_tayuu | 2006-05-23 11:00 | かまど通信 | Comments(2)

かまど通信 vol.2

第五回かまどの会を、来る5月21日(日)に開催します。
詳細は以下のとおりです。
参加ご希望の方は、このブログのComments欄に書き込んでいただくか、ここまでお便りください。電話番号をご存知の方は、電話での申し込みも可能です。
今回は、私も参加している職人がつくる木の家ネットという、国産材を使った木組みの家、職人が伝えてきた技を活かした家づくりを提唱している、国産材産地・職人・工務店・設計士たちのWebネットワークの総会準備委員会を兼ねています。
委員会の打合せは午前中。引き続いて「竈の会」となります。

日 時  平成18年 5月 21日(日) 午前12時 ~ 午後17時頃
場 所  竈の家
会 費  2,000円程度(その日のメニュー、参加人数により多少異なります)
定 員  20名程度

お申し込みは、5月18日までにお願いします。

委員会の方で10数名の参加が見込まれます。参加ご希望の方は、早めにお申し込みいただくか、竈担当を申し出ていただくのが確実です。
また、駐車場は限られているため、当日は竈・料理担当者優先とさせていただきます。
その他の方は、近くの駐車スペースをご案内いたします。
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by uneme_tayuu | 2006-05-09 00:16 | かまど通信 | Comments(13)

ご利用方法について

さて、今日は竈の家の利用方法について記載する。
利用するのはおおむね知り合いばかりだが、それでも全員が正しい利用方法を
認識しているわけではなさそうだ。
なので、最近こんなチラシを置いた。

【竈の家しょうかい】
築110年をこえる民家です。
通り土間のある田の字型民家の特徴をそのまま残しています。また大正末期から昭和
初期にかけて造られたレンガ造のかまども健在です。
しばらく空き家でしたが、現在はこのかまどを使ってかまどご飯を炊く「竈の会」を催したり、打合せに使っていただいたり、或いは、ただ
のんびりしたい&宿泊に利用したいという方のために開放しています。
ご利用に当たっては裏面の「竈の家ご利用きてい」をご覧ください。
お申込みは、直接かまど管理人まで。かまどブログからもアクセスできます。
「竈の会」の様子やこの家の詳細は、時折かまどブログで紹介しています。
 ~ URL http://kamado.exblog.jp ~
   タイトル かまどと猫のいる生活

【竈の家ご利用きてい】
現在、利用料はいただいていません。
その代わり、1回のご利用につき、1奉仕作業をお願いしています。
作業は何でも構いません。かまどのチリ落し、土間や床の掃き掃除・拭き掃除、
庭の草取り、薪割り等できること一つで結構です。
棚を作ったり、外壁の傷み、土壁やかまどの補修等、本格的な大工工事&左官工事も
できる方がいらっしゃれば大歓迎です。
作業をされましたら、作業内容を「かまど帳」に記録しておいてください。
竈の家の感想や差し障りがなければ連絡先(MAIL)なども書いておいてくださるととても嬉しいです。
ブログ(http://kamado.exblog.jp)への書き込みも大歓迎です。ご記入いただいた方には、今後の催しについてお知らせ致します。


幸い、今日は新客をお迎えする。
竈の会メンバーの面々と近隣の建築関係者たち、どんな話がここで繰り広げられるのだろうか?
私も初めての友人(美女!)を連れて参加することにする。
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by uneme_tayuu | 2006-04-22 11:18 | かまど通信 | Comments(4)

第4回かまどの会

心配したとおり雨の音で目覚めた朝。
「朝一番でかまどに行くから」ときのう電話でしゃべっていたメンバーからは「出発遅れた」とメールが入り、なんとなく淋しげに始まるのかと思った。
でも、そのまま沈みこんではいられない。
すぐに気を取り直し、
「飲み始める3時間位前にセットして」と酒屋さんに言われたとおり
生ビールのサーバーをセットするために、少し早めにかまどの家に出向く。
久しぶりの雨戸を開けると、またもや恨めしげな激しい雨の音!
ああ嫌だ、せっかくの日なのに!!
それでも明るくなった部屋に食卓用の机を並べたり、竈に積もった埃を払ったり、土間を掃除したりしていると、だんだんと気分が乗ってくる。
今日はここに久しぶりに人が集まるんだ!

タイミングよく最初の一陣がやってきた。
「あれっまだ誰も来とらんの?」「まー寒いでよ早よ火をおこそに」陽気な声とともにすぐにかまどに火が熾る。「ビール?いいじゃんもうやっちゃおーよ!」これまた手順よくすぐに皆の喉にビールが流れ込む。
そうしているうちに携帯電話が鳴りだし、順に人が増えだす。出遅れたメンバーも到着。
前回泣く泣く不参加だったフードコーディネーターも到着。
ここまでくれば心配はなにもなし。
自然と竈の火加減を見る人、お米を磨ぐ人、野菜を切る人ができてくる。会費を徴収してくれる人もいる。もちろん何もせず炬燵でまるくまって居る人もできてくる。でも誰も文句を言わないし、何も強制などしない。それぞれが思い思いのことをしながら、自然と役割分担ができて、その動きがひとつになってお昼のご飯ができあがる。
私はこの自由さ加減が好きだ。
初めて参加した人でも竈の番を任されちゃんと美味しいご飯が炊ける。
座敷でしゃべるだけの人たちだって目の前にお櫃が置かれれば自然とおにぎりを握るし、土間に七輪とイカ・しいたけが用意されれば土間に居る人たちの中で焼く人が出てくる。
こうして思い思いだけど協力し合って出来たご飯をみんなでいただくというのは本当に美味しい。昨日まで知らぬ同士だった相手ともすぐ仲良くなれるという利点までついてくる。
一瞬にして「同じ釜の飯を食った」もうみんな仲間なのだ。

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食事が終わっても宴は続く。竈で、流しで、土間で、座敷で、炬燵で、そこかしこで話し声や笑い声が聞こえる。いつの間にか雨も上がり、というかもうすっかり雨のことなんて忘れていた。一日が夢中で過ぎていた。
気がつけば夜だ。
そういえば一人、一人順番に去っていったな。それぞれに今日であえたことを感謝し、また会う約束をして。

最後に戸を閉めるときはやっぱりちょっと物悲しい。
でも今日は終わっても、同じ気持ちを持つ人たちの輪が確実にひろがった。また次、そしてまたその次。緩やかだけど会を続ける限りその輪は広がっていく。
多分、もう、この会はやめられない。
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by uneme_tayuu | 2006-02-26 23:57 | かまど通信 | Comments(6)

かまど通信 vol.1

第四回かまどの会を、来る2月26日(日)に開催します。
詳細は以下のとおりです。
参加ご希望の方は、このブログのComments欄に書き込んでいただくか、ここまでお便りください。電話番号をご存知の方は、電話での申し込みも可能です。

日 時  平成18年 2月 26日(日) 午前11時 ~ 午後15時頃
場 所  竈の家
会 費  2,000円程度(その日のメニュー、参加人数により多少異なります)
定 員  20名 最小決行人数 3名

お申し込みは、2月23日までにお願いします。
駐車スペースが限られています。当日の竈担当者優先です。その他の方は、近くの駐車スペースをご案内いたします。

これまでの竈の会の様子は、こちらこちらこちらのブログから見ることができます。
お問い合わせもお気軽に♪
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by uneme_tayuu | 2006-01-31 08:52 | かまど通信 | Comments(3)