雨水号 -今日は旧暦1月13日です-

   花をのみ 待つらむ人に 山里の
     雪間の草の 春をみせばや
                       藤原 家隆

 暦の上ではもはや春、とはいえ思いもかけぬ大雪もあり、まだまだ寒
さも続くこの頃でございます。
 人は何とはなく日々を過ごしますにつけても、大気や大地は暖かな陽
気をせせと準備しているようでありまして人の世のことなどおかまいま
しに、季節は巡るのであります。
このほのかな暖かさの、雪解けのころを二十四節気では雨水(うす
い)といいます。

 冒頭の歌の藤原家隆は百人一首の「みそぎぞ夏のしるしなりける」の
歌で知られた人ですが、ここでは春のしるしについて詠んでおります。
 梅は咲いたか桜はまだかと、顕わな春の兆候を追い求めずとも、耳と
目を澄ませばひそやかな春の訪れを感じることができようというわけで
雪間の草に秘めたる花、といった風情であります。そこに古人は侘びを、
また幽玄の発露をみたそうでありますが、明治三十九年に出版された
「茶の本」で岡倉天心(覚三)はこの歌のこころをかように説いており
ます。

 「われらに認めたい心さえあれば完全はいたるところにある」

            今回は 大工夫 が書きました。

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■おしらせ

「かまど新年会!」

現代暦3月2日(旧暦1月25日)は、かまど新年会です!
残念ながら、前回搗いたお餅はもう残ってないのですが、ちょいと遅め
のお正月を楽しみましょう!
なお、1日夜からの泊まり組みもOKですので、盛り上がりましょう!!
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by uneme_tayuu | 2008-02-19 10:35 | 暮らし暦 | Comments(0)
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