啓蟄号 -今日は旧暦 1月27日です-

 啓蟄 ~冬籠りの虫声を啓く~

2日前、新暦3月3日はお雛祭りでしたね。
女の子のいるご家庭では雛人形を飾って子供の健やかな成長をお祝い
したでしょうか? 最近は、家で飾られなくなった人形を一堂に集めて
展示したり、雛めぐりのイベントを開催したり、人寄せに利用すること
はあっても、各家庭ではクリスマスやバレンタインデーなどの行事に押
されて、お雛様の影が薄いのではないかと心配していたら、夜、友人か
ら自宅に飾ったお雛様の画像が送られてきました。豪華な七段雛飾りか
ら、陶雛、貝雛、真たろ人形に掛け軸まで、手作りもあれば、母から孫
に受け継いだものまで実にたくさん。
子を思う母の気持ち健在!とばかりに嬉しくなりました。

さて、この雛人形。元来は女の子の成長を祝う節句の飾りというより、
人形を「ひとがた」として自身の身代わりに川に流し、穢れを払うとい
う意味があったようです。今でも「ひな流し」の神事等として古の風習
が残る地方もあります。が、江戸期以降、上巳の節句が女の子の節句と
して民間に定着すると、人形は次第に川に流す素朴なものから手の込ん
だ立派なものへと変わり、川に流す風習は、一般的には、なくなってし
まいました。
代わりにできたのが人形を「すぐ片づける」という習慣。すぐ片づけ
目につかなくすることで穢れを祓ったとみなす、というのですから何と
も合理的な考えです。またそこから転じて、すぐ片づけないと「お嫁に
行くのが遅くなる」などの言い伝えにも変化しました。

その時代時代で意味合いは変わってゆくものですから、雛飾りがどこ
かの展示施設でまとめて飾られるものになったとしても、それはそれで
やむを得ないことでしょう。でも、お雛祭りが女子の健全な成長を願う
親心の表れ、の一つであることは変わらずにいて欲しいものです。


   By かまど管理人
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by uneme_tayuu | 2016-03-05 21:23 | 暮らし暦 | Comments(0)
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