芒種号 -今日は旧暦4月16日です-

 芒種

芒種です。
稲や麦など、穂の出る作物の種をまく時節とのことですが、
現在の農業で、農作物を育てるサイクルのなかに
苗を買ってきて植えるということはあっても
「種まき」、そしてそれ以上に「種採り」は
少なくなっているのではないでしょうか。

種採りの話に少しシフトしますが、
先日、「種採りのできる」在来種の種を取り扱う
野口種苗店さんに行って、種のお話を聞いてきました。

わざわざ「種採りのできる」と書いたのは、
種採りのできない種があるからです。
ご存じのかたも多いと思いますが、いわゆる「F1(一代雑種)」。
父と母にあたる株の特性のいいところを引き継ぐものの、
自分の子には、その特徴を引き継げず、また
まともな種を残せない、まさに「一代限りのもの」。

……ここまではぼんやりと知っていたのですが、
この野口種苗店さんで、その先の
「F1種子ができるまで」の話を聞いて
心がざわめきました。

この交配においては、「父株の遺伝子」のみを受粉させたいため、
花粉を受ける側の母株には「雄性不稔」と呼ばれる、
おしべや花粉がないというミトコンドリア異常の「奇形種」を選択的に栽培します。
雄性不稔株は自家受粉することができないため、
ハウスなどで他の花粉さえシャットアウトしてしまえば、
この母株のめしべには確実に父株の花粉のみが受粉されるという仕組みです。

現在、スーパーに並ぶ野菜のほとんど全てはF1だそうです。
つまり彼らは全てこの「雄性不稔」の株の、こどもたち。

……それが、からだに重大な影響を与えることなのか、
気にしなくてもいいような、ささいなことなのかは、私には判じられません。

ただ、「いつのまにか周りが不自然な食べ物だらけになっていた」
「知りもせず知らされもせず、それを日々、口にしていた」ということに、
大きな疑問と不信、そして一抹の罪悪感を感じています。

今月のサロンのときに、このあたりのことについて書かれている
野口さんの本「タネがあぶない」を持っていきますので
ご興味ご関心のあるかたは、どうぞ読んでみてください。

ということで、少々脱線しましたが、芒種ということで、
「種」のおはなしでした。

        emix
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by uneme_tayuu | 2012-06-05 10:21 | 暮らし暦 | Comments(0)
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