啓蟄号 -今日は旧暦2月13日です-

皆さんこんにちは。
今日は啓蟄。
改めて説明することでもないですが、啓蟄の“啓”は「ひらく」、“蟄”は「虫が
土中で冬ごもりする」を意味する言葉で、啓蟄は、地中で冬ごもりしていた
虫が春の到来を感じて地上に這い出てくるという意味です。
一雨ごとに気候が穏やかになり、我々人間も暖房をきかせた部屋にぬくぬ
くと蟄居して居られなくなりました。週末はぐずついたお天気にも係わらず、
梅見だとか地域のイベントに、春の便りを探しに出かけられた方もたくさん
お有りだったのではないでしょうか。

さて、このメールでも繰り返しお伝えしていますが、昨年3月11日に発生し
た「東日本大震災」からやがて一年になろうとしています。
支援活動も長期化しているので、この一年で、多くの方が、ボランティアや
復興支援、またそれぞれの活動で被災地を訪れたと思います。
私も昨年10月に、所属する団体の総会が宮城県で開催されたことで、被
災地を訪れる機会を得ました。

その時、被災地を視察して廻る間にまず感じたのは、この壊れたままの建
物やガレキの山はどうなるのだろう?いつの間に日本はこんなゴミだらけ
の国になってしまったのだろう?ということでした。

地震国日本では過去にも幾多の地震に見舞われていますが、昔の家は木
と土の家、例え災害で壊れてしまったとしても、自然に朽ちていくのを待て
ば、倒壊物の処理にそれ程困りはしなかったでしょう。
しかし今は、建物に限らず、自然界では処理できない物質が次々と生み出
され、人々の生活に欠かせないものとなってしまっています。

放射能の問題も絡み、全国で東北各県のガレキ受け入れ処理が進んでい
ない一方で、震災前より数メートル高さを引き上げた防潮堤の復旧工事が
始まったニュースを聞きました。より高いものを築いたら安全なのでしょう
か?同じような災害が将来起これば、また将来世代に大きな負担を強いる
ことになるのではないでしょうか?とても不安です。

少し前、和歌山県にある炭焼小屋の資料館に行ってきました。そこで聞い
た話は、炭焼き職人は、山に分け入って材料の生育地近くに炭焼小屋と住
まいを建てると、同じところに7~8年留まり炭を焼いて生活し、適当な材料
を伐採しつくすとまた別の場所に移動しては、同じように炭焼きを繰り返す、
という遊牧生活だったことです。
打ち捨てられた小屋は朽ちてまた自然界に戻るので、自然を汚すこともな
く、破壊することもないのです。

炭焼き職人に限らず、私たち日本人は昔から、自然に逆らうのではなく、自然
の仕組みや原理を上手に利用しながら生活のシステムを築き上げてきたので
はなかったでしょうか?

この一年、震災を通じて多くのことを考えてきましたが、自然の再生能力を考
えない省エネ、エコ生活など企業のエコビジネスに惑わされることなく、
自然の摂理に沿った自分なりの暮らしというものを考えたいと改めて思う
今日この頃です。

By かまど管理人



「東日本大震災」から一年を迎えるにあたり、亡くなられた方に改めて哀悼
の意を表するとともに、今なお厳しい避難生活を送られている被災者の皆
さんの一日も早い復興をお祈りいたします。

合掌
[PR]
by uneme_tayuu | 2012-03-05 13:41 | 暮らし暦 | Comments(0)
<< 春分号 -今日は旧暦2月28日です- 雨水号 -今日は旧暦1月28日です- >>