立冬号 -今日は旧暦9月21日です-

わたしの住む家と竈の家の間には国が管理する一級河川内部川(う
つべがわ)があります。そこは、大きく蛇行した緩やかな流れと広い
川幅のおかげで緑豊かで、水鳥や陸鳥が飛び交う自然の宝庫、私
の絶好のバードウォッチングスポットであったはずなのですが、
この頃頻繁に出入りする工事車両が、自然生えした樹木を伐採し、
草木を丸刈りにし、むき出しにした黒い土のあちこちに土嚢袋の山を
つくり始めました。
先日などは、矢板を打つので、我が家の家屋調査をさせてもらいた
い、とさえ。
海にも近いので海鳥だってみられるし、これから渡り鳥も渡ってくる
だろう大切な場所。近くの道路新設工事はオオタカの巣が見つかっ
たためにストップしたままもう何年も経過していると言うのに、何故河
川敷にだけは工事車両が?
黙ってばかりもいられないと一念発起して、少し前、河川事務所に電
話を入れてみました。
返ってきた返事は、今の堤防になる前の昔の堤防が残ったままなの
で、災害時に備え、古い堤防を撤去し河積(かせき)?を広げる工事
をしているのだということです。
なるほどその昔には集中豪雨で右岸が決壊し(昭和49年災)、周辺
地域に大きな被害がでたわけですが、その後は河川の改修で両岸
が現在の高さとなり、以後危険水域に達したことはなかったはず・・・
当時しなかった撤去工事がなぜ今なの?・・・悶々と納得のいかない
数日を過ごしていたところ、突然、私より幼少時の記憶の優れた弟が、
「乞食の家が壊されとる!!フミちゃんええんか!?」
一瞬何のことか?と考え込みましたが、そうそう、昔はよく両親にい
われたものです。『橋の下で拾てきたったんや、お前はホンとは乞食
の子なんやよ』と。
それはむしろ幸せだったことの証かも知れないけれど、昔の親って
どうしてそんな可哀想なことが平気で言えたものなんでしょうかね。
そんな複雑な当時の思い出を取り返したことには感謝しながらも、
今はただ、堤防の掘削工事が一刻も早く終了し、元の清らかな川の
流れと豊かな野鳥や野生生物の楽園が戻る日を心の底から待つば
かりです。


  by かまど管理人
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by uneme_tayuu | 2009-11-07 09:22 | 暮らし暦 | Comments(0)
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